塩選びのポイントとお勧めのミネラル豊富な塩

食品・添加物

塩に含まれるミネラルは、人の生命維持に欠かせない五大栄養素の一つで、唯一体内でつくることができないため、食べ物などから摂取する必要があります。

地球上には数多くのミネラルが存在しますが、現時点ではカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなど、16種類のミネラルが機能維持のために必須だということがわかっています。

そして、そのミネラルは、次のような役割を担っています。

血液や骨を作ったり、体の機能の維持や調整をする
細胞内の塩分濃度を一定に保つ
血液を弱アルカリ性に保つ
疲労回復、代謝を助ける
脳の活性化や抗酸化作用による老化の予防
貧血の予防

それぞれ必要な量はごくわずかですが、非常に大切な役割を持ち、日々の食事からバランスよく摂取することが大切だと言われています。

ミネラル不足による不調

天然天日干し塩

ミネラルが不足すると、虚脱感、疲労感、頭痛、脱水症状、精神疾患、冷え、貧血、生理不順など、いわゆる”不調”と呼ばれるさまざまな症状が起こります。

野菜のミネラル含有量の低下

ミネラルは土壌にも多く存在し、野菜にも含まれています。しかし、近年の野菜のミネラル含有量は、50年ほど前と比べて、2分の1〜3分の1であると言われています。より早く、より多く収穫ができるようにと、多量の化学肥料を使用する現代の農法がその原因の一つです。

有機農法や自然農で育てられた野菜を手に入れることができれば、より自然な形で質のよいミネラルを摂取することができますが、現実にはなかなか簡単なことではありません。だからこそ、日々口にする塩からバランスよくミネラルを摂取することを意識することが大切です。

塩選びのポイント:製造方法

しかし、塩といっても、その種類はさまざまです。

そこで、塩を選ぶ際、一番注目してほしいポイントは「製造方法」です。

日本では、古くから海水を釜で炊いて塩を作る方法が主流でした。しかし、1970年代に塩の安定供給のため「イオン交換膜法」という、電気により海水から「塩化ナトリウム」のみを取り出す工業的な製法が推し進められました。

海水には本来80種類以上のミネラルが含まれているのに、この「イオン交換膜法」は塩化ナトリウム以外のミネラルをすべて排除してしまいます。これが現在、広く普及していて、安く手に入る「精製塩」です。

見た目や原材料ではほとんど違いがわかりませんが、大きくは次のような違いがあります。

塩の精製方法による分類

精製塩

「食卓塩」「食塩」として販売されている塩。海水を電気分解して「塩化ナトリウム」のみを取り出す方法で作られており、大量生産が可能で安価なため広く普及している。

再生加工塩

精製塩や海外の塩に、にがり(海水)を添加することでミネラルが含有していると謳って売られている塩。精製塩より少し値段が高い。後から足したため、自然界のバランスとは少し違う。

天然塩

精製塩ではない塩のこと。「自然塩」「天然塩」などと呼ばれるが決まった定義はない。海水を天日で乾燥させたもの、釜で煮詰めたりして作られたものなどがある。海塩以外に、岩塩、湖塩などがあるが、それぞれ含有するミネラル量が違う。

これらの情報はパッケージの裏に記載されていたり、されてなかったり。詳しく書いてないことも多く、紛らわしい表記のものもあるので、よくよく調べて購入しなくてはいけません。

そんな時、私が必ず意識して確認するのは、生産地と、原材料と、製造方法です。そして、こだわりのある製造方法の塩でしたら、必ず細かい表記があるものです。

お勧めのミネラル豊富な塩

小恰好商店調べ

その中でも店長のお眼鏡にかなった塩は、飛び抜けてミネラル量の多い雪塩と、低温でゆっくり3日かけて乾燥させた石垣の塩です。

特に雪塩は、地下から珊瑚層を通って取水された地下海水を熱した鉄板に吹き付けて瞬間的にパウダー状の塩にする新しい製法。この地下水は、長い年月をかけて地層を通過するため、マイクロプラスティックの汚染リスクが極めて低く、珊瑚層に蓄積された多くのミネラルを吸収しています。地下水は一種の「地の宝石」とも言えるほど貴重な水源です。この地下水から作られる雪塩は、その貴重なミネラルを豊富に含んでいます。

まとめ

塩を舐めて元気になる?そんなの半信半疑かもしれませんが、ぜひ減塩などせずに、店長のお勧めする素晴らしい塩をしっかり料理に使ってみてください。

日本の素晴らしいものたち 小恰好商店

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