食品の『無添加』表示の真実について

無添加食品

2024年4月から日本では新たに「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」が施行され、食品に関する表示ルールが変わりました。

内容としては、パッケージなどに食品添加物が無添加であっても、「無添加」と表示することなどが出来なくなりました。この変更は、消費者に対する透明性を高め、公正な取引を促進するための重要なステップです。

これまでの「無添加」表示の問題点

このガイドラインができるまでは、「無添加」や「〇〇不使用」という表記についての国の基準がなく、どのような定義で表示するのかは、事業者に任されていました。その結果、そもそもその食品に添加が認められていない成分が入っていないことを理由に「無添加」と表記するなどの悪質な例や、表示の基準がバラバラで分かりにくい、ということがあったためです。

たとえば、ある食品にそもそも使用されることがない添加物について「不使用」と表示することで、消費者にその商品が特別に健康的であるかのような誤解を与えることがありました。このような表示は消費者を誤解させるだけでなく、他の正直な事業者に対しても不公平な競争を強いることになります。

消費者の誤認を招く表示の例

使えない添加物が入ってないことを理由に、「無添加」と表示するのは、嘘ではないにしても購入者側の誤認を誘っている時点でダメだろ~と思いますよね。これは消費者に対してのメーカーの策略です。

実際、昔は私も「無添加」とパッケージに書いてある商品は、裏の表記も見ずに購入してました。また、表示がない商品と並んでいたら、ついつい体に良いよね!ということで「無添加」を選びがちでした。

本当に、消費者を舐めた手法です。

具体例:当店で販売している京のおだしパックと茅○舎のだし

当店で販売している京のだしパックは、うるめいわしの煮干し、さばふし、そうだかつおふし、利尻昆布のみで、全て国産原料です。ですので無添加ではありますが、以前からパッケージのどこにも無添加とは謳っておりません。

かたや、超有名な茅○舎のだしですが、パッケージには堂々と「化学調味料、保存料 ”無添加“」と堂々と表示してありました。(4月より表記は変わっています。)

これでは、たぶん消費者は両方店頭に置いてあったとしたら、有無をも言わずに無添加と謳う茅○舎を選ぶでしょう。(うん、過去の私もそうでした。😅)でも、裏の原材料をよくみてください。本当に茅○舎のだしは無添加なのでしょうか?

茅○舎のだし 原材料:

  • 風味原料[かつお節、煮干しエキスパウダー(いわし)、焼きあご、うるめいわし節、昆布]
  • でん粉分解物
  • 酵母エキス
  • 食塩
  • 粉末醤油
  • 発酵調味料(一部に小麦・大豆を含む)

気になるところが満載ですが、あえて特に気になるところを挙げるとすれば、

「でん粉分解物」と「酵母エキス」です。

でん粉分解物とは?

でん粉分解物とは、芋やとうもろこしのでん粉を過熱・酵素処理し、粉分解物を精製・分離した水溶性食物繊維です。

でん粉分解物が持つ結着性で、原料同士が固まらないよう品質を安定化させる役目があるそうです。また、でん粉分解物の溶解性で、だしが短時間で出やすくなるそうなので、そういった意味では料理初心者にも簡単に使えるように加工しているのでしょう。

しかし、酵素処理を使う際の材料に関しては、キャリーオーバーで表示義務がない、という抜け穴を持ってしての、無添加ということです。

酵母エキスとは?

酵母エキスとは、酵母を培養し、成分を抽出したものです。酵母は、食物を発酵させる微生物で、ビール、パン、ワイン等の製造に使用されています。茅○舎だしでは一例としてパン酵母を利用しているそうです。出汁メーカーでは、「化学調味料無添加」を謳って商品を販売したいときにこの酵母エキスを添加することがあります。

酵母エキスの問題点

酵母エキスは食品添加物に指定されてないため、無添加表示が可能というメーカーの解釈ですが、遺伝子組み換えの酵母を使っていたり、抽出過程で化学的な薬品を使っていたり、気になるところは色々あります。酵母エキスに含まれる化学合成されたアミノ酸を体内に取り込むと、人間はこのアミノ酸を消化する酵素を持たないため、消化・分解されなかったアミノ酸は体内に溜まり続けてしまうというのも問題です。

また、私が一番懸念するのは、「味覚がおかしくなる」ということです。酵母エキスも化学調味料と同様に「強烈なうまみ」を感じます。これに慣れてしまうと、純粋な昆布やカツオなどのだしや、素材そのものの味を美味しいと感じることが出来なくなります。要するに中毒性があるということです。

我が家にはこれがなくてはいられない!なんてコメントを見ると、これじゃなくて、酵母エキス中毒なんだよ!と、私は言いたい。笑

また、出汁の材料である鰹節や焼きあご、うるめいわし節、昆布などに関しても、どこの産地のものかの表記がないところを見ると、多分国産ではないのでしょう。(無添加と謳うぐらいだから、もし国産だったら必ず書くはずです。)

無添加表示の裏側:消費者に対する影響

無添加表示が消費者に与える影響は大きく、特に健康志向の高い人々にとっては「無添加」という言葉が商品の選択基準となることが多いです。しかし、その表示が必ずしも事実を反映していない場合、消費者は誤った情報に基づいて商品を選んでしまう可能性があります。

また、「無添加」と表示された商品を選ぶことで、他の添加物が含まれている商品を避けるという選択をしているつもりでも、実際には違った添加物が含まれている可能性があります。これにより、消費者は無意識のうちに化学的な添加物を摂取し続けるリスクがあるのです。

特に、でん粉分解物や酵母エキスのような成分は、製造過程で使用される化学物質が表示されないことが多く、その成分が体内でどのように影響を及ぼすかを理解するのは難しいです。これにより、消費者は自身の健康に対して予想外のリスクを負うことになります。

賢い消費者になるためのアドバイス

茅○舎の出汁は確かに間違いなく美味しいです。ですが、美味しいことと、身体とっていいものかは違います。大きいメーカーだから安心、という時代ではないのです。今一度、体のことを考えて、そのものが持っている価値をきちんと見極め、選択できる賢い消費者でいたいと私は思います。

最後に

消費者として賢く買い物をするためには、商品の裏の表示をしっかりと確認し、どのような成分が含まれているかを理解することが重要です。また、添加物に関する知識を身につけることで、表示されていない成分や加工方法についても理解を深めることが重要です。

具体的には、信頼できる生産者やメーカーから購入すること、または近所の自然食品店や、こだわりの無添加食品を扱うECサイトなどで、目利きの店長がスクリーニングして仕入れた選りすぐりの商品を買うのがいいでしょう。また、生鮮品に関しては、なるべく地元産の食品を選ぶことを心がけましょう。

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