蜂蜜と一言に言っても、千差万別。特に養蜂をするのに特別な資格などはなく、場所の確保と届出さえ出せば、誰でも始めることができるのです。
だからこそ、蜂蜜は金を産む蜜「金の蜜」と言われて、世界中で養蜂ブームが湧きあがった。
だからこそ本物を見分ける目が今こそ必要だと思い、そこで最近蜂蜜についての本を読み漁ってみました。そしたらそこには知らない蜂蜜の世界がいっぱい描かれていました。
蜂蜜が医療で使われていた歴史
元々蜂蜜は嗜好品ではなく医薬品(Apitherapy:アピテラピー)という概念で利用されてきました。
1928年に、イギリスで青かびからペニシリンが発明されるまでは、蜂蜜の強い抗菌、抗炎症効果、そして抗酸化力を、医療として使ってきた経緯があるからです。
しかしその効果があるハチミツというのは、今現在市場で売られているような、加熱殺菌処理や、遠心分離器などで濾過されているものとは違う、生の非加熱、無濾過のものだということが書かれていました。
西洋ミツバチと日本みつばちの違い
皆さんが蜂蜜の高級品といえば、すぐ思いつくのが、ポロポリスやローヤルゼリー、マヌカハニーなどではないでしょうか。
実はそれらは西洋ミツバチが集めたもので、当店が販売している日本みつばちの蜂蜜とは全く違うものです。
なんと、日本みつばちはプロポリスやローヤルゼリーを一切作らないのだとか。なぜ?
しかしその謎は正確には解明されてはいないそうです。
ローヤルゼリーやプロポリスを日本みつばちは作らない
例えば女王蜂の餌であるローヤルゼリー。実は女王蜂のためだけに巣の中で一般的なハチミツとは別に集められる。
しかし、日本ミツバチは、ローヤルゼリーを集めない。なぜなら女王蜂でさえ、同じハチミツを食糧としているからだそうです。
ということは、、、それだけ栄養価が豊富だと言うことがいえるんじゃないでしょうか。
また、プロポリスは「蜂ヤニ」とも呼ばれ、巣を敵(主にダニ)から守るために作る殺菌力の強い成分ですが、なんと日本ミツバチはこのプロポリスも集めない。
敵がやってきたら戦うことをせず、さっさと巣を放棄して逃げる逃避癖があることが原因かもしれないが、それゆえ日本ミツバチの蜂蜜は、とても安全だということが言えるでしょう。
マヌカハニーは単一のビタミン剤、日本蜜蜂の蜂蜜は総合ビタミン剤
高級ハチミツとして人気があるものとして、ニュージーランド産のマヌカハニーがあがるでしょう。
これはニュージーランドに植生するマヌカという木の花蜜を集める西洋ミツバチの蜂蜜です。
通常の蜂蜜より抗菌効果が高いことで人気に火がつき、嗜好品グレードから医療グレードまであり、ブランドとして確立しているが、よく見れば花蜜はマヌカという単一の木の花蜜だけに限られる。
反対に日本みつばちの蜂蜜は、百花蜜で、100年以上放ったらかしにされた薬草園から、縦横無尽に1年間四季折々の花の蜜を集めてくるのだ。
以前、西洋ミツバチと日本みつばちの違いについて、詳しく書いた記事があるので、そちらもぜひ読んでほしい。
西洋ミツバチの蜂蜜は、年に4、5回収穫できるのと違って、日本みつばちの蜂蜜の収穫は年に1度しか行えないため、巣の中で発酵が進み、西洋ミツバチの蜂蜜よりも多くの有機酸を含むのも特徴です。
ですので、例えばマヌカハニーが純度の高いビタミンB剤だとしたら、日本ミツバチの百花蜜はバランスの優れた総合ビタミン剤と言えるかもしれません。
本物の蜂蜜だからこそ享受できる素晴らしい効果
さて、本物の蜂蜜を見つけられたら素晴らしい効果がずらりと本には書かれていました。
その多数の中から私が驚いた2つの効果をシェアします。
ピロリ菌の退治
胃がんのリスクを高めることで有名なピロリ菌ですが、これは胃の粘膜表面に生息する菌で、放置しておくと胃や十二指腸の病気を引き起こすことがあります。
しかしピロリ菌に感染しても、特徴的な自覚症状がなく、特に子どもの頃に感染した場合は症状がはっきりしません。
ハチミツは高い抗酸化作用を有する事で知られていますが、最近の研究ではピロリ菌による胃潰瘍の治癒効果及びピロリ菌の抑制効果が証明されています。
また、ハチミツに豊富に含まれる天然のフラボノイドやフォトケミカル類などが胃腸環境を良好に保つ効果があり、腸内免疫力を高めると考えられています。
本の中でも、毎日舐めることで、薬が効かないほどのピロリ菌を退治したという例は枚挙にいとまがない。そのようにその本には書かれていました。
歯周病予防
え?甘いものなのに歯にいいの?そうびっくりされてもおかしくありませんね。そうなんです。就寝前のはちみつで、歯周病予防や口臭対策、口内炎治療にもなるんだそうです。
実は私も今、実践しておりまして、夜歯磨きの後に口にティースプーン1杯をゆっくり含み、口の中全体に浸透させるだけで、歯の表面がツルツルになるのを感じます。
これは、蜂蜜の強い抗菌・抗酸化力で歯周病菌や虫歯菌を殺菌してしまうからです。
寝る前はちみつなんて舐めて虫歯にならないの??と思うかもしれないですが、本物の蜂蜜ならその心配は要りません。
なぜならはちみつに含まれる糖分はブドウ糖と果糖であるため、虫歯菌の餌である庶糖が含まれてないからです。また、インフルエンザや風邪、花粉症、安眠剤としての効果もあるそうです。
(世の中に出回る純粋はちみつと書かれている多くの蜂蜜は、水飴で希釈されていたり、巣箱の近くに砂糖水を置いて、早く多くのハチミツが収穫できるように細工されておりますので、ちゃんと本物と保証されているものでなくてはやってはいけませんよ〜!)
実際舐め始めてからよく寝れるし、体調を壊すこともなくなりました。また夜中にアレルギーで鼻をグシュグシュ言わせることも減りました。本当に素晴らしい効果を実感しています。
なぜこんなに高い効果のある蜂蜜なのに本物は売れられいないのか?
しかしなぜこんなにも本物のハチミツには有効効果があるのに、世の中の蜂蜜は加熱殺菌処理され、遠心分離機などで濾過されてしまうのでしょうか。
実は世の中の多くの人が蜂蜜は「透明」だと勘違いしているため、濁ったままだと売れないのだそうです。そのため、加熱処理をして酵素の活性を止め、透明の蜂蜜にしてしまうのだそうです。
しかも、火を入れることで固かったハチミツが柔らかくなり、瓶詰めがしやすくなるため、大量生産しやすくなるので効率も良くなり人件費が削減できるのです。
反対に、非加熱で無濾過の場合、乳白色で固まっており、瓶詰めがかなりしずらい。そのため1つ1つの瓶詰めを手作業で行うため、とても時間がかかる重労働なんです。
しかも無濾過のものは、不純物を1つ1つ人の手で取り除く作業を必要とするため、これがまた人件費を圧迫したり、重労働なため、大量生産を阻むのです。
本物のハチミツの値段が、相当に跳ね上がるのは仕方のないことだとお分かりいただけますでしょうか。そしてとても貴重だということがお分かりになったのではないでしょうか。
当店の蜂蜜は日本みつばちが集めた無濾過・非加熱の百花蜜以上の蜂蜜です
当店の日本最南端の薩摩藩が作った百草園で集められた限界集落の蜂蜜は、収穫から瓶詰めまで一つ一つ現地の人の手によって行われております。
去年収穫分はもうあと残りわずかです。大量生産には向かない商品のため、まだ在庫があったらラッキーとして大切な方への贈り物などにぜひ入手してくださいね。最高の天然の家庭薬となるでしょう。
ちなみに私は1つ自宅でビンテージにしようと蓋を開けずに10年くらい寝かす予定です。瓶内発酵が進んで飴色になるまで、たまに覗いてはニヤニヤしながら育てたいと思っています。
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