ここ数年のコロナ禍で、皆さんもお気づきのように、予防接種をしたところで罹る人は罹るし、罹っても自覚症状なく治癒してしまう人もいれば、長引いて後遺症を残してしまう人もいます。
これほどまでに自己免疫力の重要性を感じさせられた時代はありませんね。
免疫力を高める最も効果的な方法
いろんな免疫力を上げるサプリやなんだかんだと広告に踊らされてしまいそうですが、一番簡単でお金もかからず、効果の高い方法はズバリ、ファスティングです。
ファスティングとは、『断食』のことです。ヨガの教えでも、『断食は万病を治す妙法である』と言われていますし、フランスでは、『メスの要らない手術』とまで言われているそうです。
日本には昔から断食道場があり、近年では断食を旅行のメインにした医師の常駐するホテル、保養施設もたくさんできています。
168間欠式断食の効果
私はダイエットを始めた約4年前から、ずっと168ファスティング(168間欠式断食)を行っています。
これは24時間のうち16時間から18時間の間、固形物の食事を摂らず、6時間から8時間の間に1日の食事をする方法です。毎日16〜18時間、ものを食べない時間を設けるだけで、好きなものを食べても全く太らなくなりました。
消化に消費されるエネルギー
元々、食事というのは、皆さんの想像をはるかに上回るエネルギーを消費します。例えば1日3食きっちり食べる方でしたら、それはフルマラソンを走り抜くほどの消費エネルギーが必要だということです。そして、常に食べ物を消化し続けるということは、内臓への大きな負担となっているのです。
毒素の蓄積と体への影響
そして、いつでも好きなものを好きなだけ食べるような食習慣を続けている方は、すぐに体調が悪くなることはなくても、だんだんと腸内環境を悪化させ、体内に毒素を蓄積しやすくなっていきます。
この毒素が蓄積すると、消化不良を起こし、細胞が劣化し、代謝が弱まり、肌荒れ、口内炎ができたり、しまいには食事で摂ったエネルギーが消費されずに余ると、肝臓で中性脂肪が合成されます。 この中性脂肪が血液中を流れて、体脂肪を構成する脂肪細胞に蓄えられ皮下脂肪や内臓脂肪などになります。
ファスティングの効果
このファスティングという行為は、体に入れることを一定期間止めることで、内臓が休まり、結果的に体に溜まった不要なエネルギーを代謝したり、毒素も体から排出されやすくなり、代謝もよくなり、免疫力も上がるということです。
オートファジーとメタボリックスイッチ
栄養を入れてないと、体が栄養不足になる!という方がいますが、そんなことはありません。
栄養を入れてない間も、私たちの体は血液や細胞を作り続けないといけません。その時に材料となるのが、古い細胞たち。この時、もう古くなって要らない細胞を使って、新しい血液や細胞に変換してくれるのです。
これはオートファジー(自食作用)と言って、東京工業大学の大隅良典博士が2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞した研究で証明されています。
このオートファジーが発動する際に、ブドウ糖代謝からケトン体代謝に切り替わりやすくなる「メタボリックスイッチ」が入り、ケトン体代謝状態で活発になる「オートファジー」がさらに働くという好循環が生まれます。
ブドウ糖代謝からケトン体代謝に切り替わるこの「メタボリックスイッチ」が入るには、少なくとも最後の食事から12時間程度かかるとされています。
ファスティングのすすめ
体がケトン体代謝に切り替わった状態で数時間過ごすことで、体重が増える原因である中性脂肪を燃焼させるようにしてエネルギー化するため、太る原因を減らせるという訳です。
このサイクルに体が慣れてくると、体の中にある新しい細胞が、悪玉タンパク質である古い細胞を自食して新しく生まれ変わる「オートファジー(Autophagy)」がどんどん活発になることがわかっています。ですので、少なくとも、一日16時間は食事をしない時間を作りましょう!と私はずっとおすすめしているのです。
そして、断食明けの食事は、腹八分目で、体に優しいもの、特に腸内細菌が喜ぶものを摂るようにすると、免疫力も活性化していきます。私はいつも断食明けの昼食は、玄米ご飯に海藻類が入ったお味噌汁、梅干し、それにタンパク質を少し足すというのが定番です。
まとめ
ぜひファスティングを取り入れて、体内を浄化し、免疫力を高めませんか?
腸内細菌が喜ぶ水溶性食物繊維たち
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