




¥324(税込)
総重量:
辛さは鋭く、余韻は軽やか。—— 紀州テロワールの“赤い一本”
日本の市場に流通する赤唐辛子の大半は、中国・韓国・東南アジア(タイ・ベトナムなど)産。
安価で手に入りやすい反面、ポストハーベスト農薬の懸念や長距離輸送による香り・風味の劣化は避けられません。
その中で、紀州・有田川の人里離れた山奥で育まれた国産の「柄付鷹の爪」は、まさに希少な存在。
ぶどう山椒で世界を驚かせた「かんじゃ山椒園」が、同じ土と水で育て上げました。
一粒ごとに丁寧に手摘みし、柄を付けたまま天日で自然乾燥。
化学に頼らず、日本ならではの精緻な手作業で仕上げた艶やかな深紅は、料理に鮮烈な辛味とともに美しい彩りを添えます。
—— その一粒は、単なる辛味ではなく、紀州の自然と職人の心を宿した小さな芸術品です。
❶ 人里離れた山間の恵み
寒暖差と清澄な空気が生む凝縮感。
完熟の見極めで収穫するから、色・香り・辛味がクリア。
❷ 柄付の理由
柄を残して自然乾燥:内部の揮発香・油分を保つ→香り高く、辛さはシャープで後味軽やか。
❸ “テロワール”の一体感
ぶどう山椒と同じ畑哲学(自然に従う栽培)で育てた、料理を上品に仕上げる辛味。
材料:オリーブオイル150ml、鷹の爪 3〜5本、にんにく1片
作り方:弱火でにんにくと鷹の爪を温め、香りが立ったら火を止めて冷ます。
清潔な瓶へ。
→ パスタ、サラダ、グリル野菜、ピザの仕上げに万能。
作り方:ごま油に輪切りの鷹の爪を入れて弱火で香り出し→牛蒡・人参を炒め、砂糖・醤油・みりんで調味。
→ 甘辛のコクがキレの良い辛味で引き締まる。
作り方:たっぷりの塩湯で茹でる/フライパンでオイル+にんにく+鷹の爪(種はお好み)を弱火で香り出し/パスタの煮汁でしっかり乳化させて。
→ 種を増やすほど辛味UP。
最後に丸ごと1本を加えると香りが立ちます。
Q1. どのくらい辛いですか?
A. いわゆる日本の「鷹の爪」相当の中〜強辛。
輪切り・種ごとでしっかり、丸ごとなら控えめ。
切れ目だけは中間の辛さです。
Q2. 子ども向けに使うコツは?
A. 丸ごとで香りを移した後に取り出せば、辛味は穏やか。
輪切りや種ごとは大人向けに。
Q3. 保存方法は?
A. 湿気・光・高温を避けて常温。
開封後は密閉容器で冷暗所へ。
香りを守るため早めの使い切りを。
Q4. 下処理は必要?
A. そのままでOK。
辛味を強めたいときは種ごと、穏やかにしたいときは種を外すのが目安です。
Q5. 取り扱いの注意は?
A. 切った手で目や顔に触れないでください。
気になる方は調理用手袋推奨。
器具は中性洗剤+ぬるま湯でしっかり洗浄を。
和歌山・有田川。
ぶどう山椒の発祥地として知られる山里で、「儲けより“本物”を」と信じ、手摘みと臼挽きにこだわり抜いてきたのが、かんじゃ山椒園です。
価格の波に翻弄されても手間を省かず、香りを守るために熱を嫌う。
畑を守り、職人の手を守り、土地の未来を守る。
— 小さな山村から世界のプロの厨房へ評価が広がったのは、徹底した“香り第一主義”とまっすぐな誠実さがあったから。
あなたの一瓶が、この美しい風景と手仕事を未来へつなぎます。
和歌山・有田川の山あい。
若者が町を離れ、畑の灯が消えかけていた2000年代半ば、永岡冬樹さんは“脱サラ”して家族と共に故郷へUターンした。
目指したのは補助金頼みの地域活性ではなく、「山で暮らし続けるための生業」を自分の手でつくること。
その答えとして選んだのが、子どもの頃から見てきた地元の宝——最高品種「ぶどう山椒」だった。
価格が暴落し「今さら山椒?」と笑われた時代に、あえて山椒一本に賭けたのである。
永岡さんが徹底したのは、“香りを守る工程”の積み上げだ。
棘だらけの木から手摘みで最良果だけを選り分け、熱で香気が飛ばないよう臼挽きでゆっくり粉にする。
効率よりも品質を選ぶこのやり方は、儲けより「本物で喜ばせたい」という覚悟の表れだった。
やがてカフェを併設し、山椒の新しい食べ方(チャイ、スイーツ、パスタ)を直に提案。
固定観念を壊し、ファンを一人ずつ増やしていった。
国内の理解が追いつかないなら、海外で価値を証明する——そう腹を括り、ヨーロッパ各地のプロモーションや商談会に挑み続けた。
ベルギー・ブリュッセルでの和歌山食材イベント「Tasting of flavors from Wakayama」、パリの高級スパイス店・輸入商談、現地レストランでの山椒メニュー提案……。
地道な発信はやがて波を起こし、ミシュランシェフや選考委員にまで届く。
県・JETROの後押しも受けながら、和歌山の「SANSHO」を欧州でブランドとして立ち上げていった。
その香りは、ついにスペインの食都にも届く。
あの有名なエル・ブジ(elBulli)の オーナーシェフであるフェラン・アドリア(Ferran Adria)に評価され、El Celler de Can Rocaなど名門の厨房での採用が広がる。
フランスの名スパイス商Epices Roellingerでも扱われ、山里の緑が世界の白い皿の上で躍り始めた。
その後、スイーツの中でも最高峰のショコラティエたちがこぞって永岡さんのSANSHOを採用し、幾つもの賞を受賞している。
永岡さんの夢は、「SANSHOの村に世界中の食の冒険家が集うこと」。
手で摘み、臼で挽き、香りを守る——その反復は、単なる製法ではない。
過疎に抗い、山の営みを次世代へつなぐ地域の意思だ。
一瓶を手に取ることは、世界のトップシェフが愛した“緑のダイヤ”を味わう歓びであると同時に、美しい日本の山村を支える選択でもある。
日本・和歌山
原材料名:唐辛子(和歌山県産)
添加物:不使用(保存料・着色料・香料 無添加)
なし(同一製造ラインの情報は商品表示をご確認ください)
7g
保存方法:直射日光・高温多湿を避け常温。開封後は密閉し冷暗所で保存
商品裏面に記載(目安:約10~12か月)
株式会社かんじゃ山椒園