先日、お客様からメッセージをいただきました。
「あなたが扱っている八重山殖産の八重山クロレラには、細胞膜破砕処理がされていますか?」
確かに、市場には細胞膜破砕処理を大々的に謳っている他社商品が存在します。このご質問は、そのような製品との比較や確認のためにいただいたものだと思います。
そこで、今回はこのご質問をシェアし、詳しく解説させていただきます。
結論:八重山殖産の八重山クロレラも細胞膜破砕処理がされています
まず結論から申し上げますと、「当社が取り扱う八重山殖産の八重山クロレラも細胞膜破砕処理がされています。」のでご安心ください。
八重山殖産では、独自のブランチング技術によって、クロレラの細胞膜にクラック(ひび割れ)が入っています。さらに、国内最大級のスプレードライヤーを使用することで、栄養素を損なうことなく速やかに色鮮やかな八重山クロレラ粉末を製造しています。
また、八重山殖産ブランドのみが、一切の添加物を加えずに八重山クロレラ錠に仕上げる技術を持っています。これらの詳細については、八重山殖産のホームページにも詳しく説明されていますので、ぜひご覧ください。
クロレラとは何か:32億年以上の歴史を持つ微細藻類
クロレラという植物は、なんと32億年以上前から地球上に存在しており、直径3〜8μm(ミクロン)という単細胞微細藻類の中でも稀に見る小さい球形の植物です。
驚異的な成長スピード
クロレラは光合成によって20時間で4分裂するという驚異的なスピードで細胞分裂を繰り返し、成長していきます。
栄養価の高さ
食品に含まれるタンパク質(アミノ酸)の栄養価を、必須アミノ酸の含有率から評価するアミノ酸スコアでは、クロレラは驚きの100点満点。アミノ酸をバランスよく効率的に摂取することができる食品です。
さらに、タンパク質のほかにも、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ルテイン、βカロテン、クロロフィルなど豊富な栄養素や、特有成分であるCGF(クロレラ成長因子)などの機能性成分も含まれています。
クロレラのデメリット:硬い細胞膜
このように多くの栄養成分を含むクロレラですが、そのデメリットは細胞膜がとても硬く、そのまま飲み込んでもほとんど吸収されないまま排泄されてしまうという問題でした。実際に発売当初の50年前は、1日の推奨量を40〜60粒としていたほどです。(現在は成人の方で一日10粒前後を推奨しています。もちろん体調や体質を考慮して推奨量より調整してください。)
細胞膜破砕処理の必要性
しかし、時代とともに技術も進化し、今では細胞膜破砕処理が施されています。これにより、クロレラの栄養素が体内で効率的に吸収されるようになりました。
現代におけるクロレラの役割:デトックス効果
この飽食の時代において、クロレラに求められる効果は、単なる栄養補給ではなく、デトックスという新たな時代になりました。
海外での研究と医療利用
実は数十年前から、アメリカの医学界では、クロレラには毒素排出を促進する効果があることが多くの研究から明らかになっていました。実際に海外では医療で長年使われており、その効果は臨床によって認められています。
世界的な注目
現代のような環境汚染による公害や重金属汚染、様々な化学物質、カビ毒素による人体への影響など、問題が山積する中で、安全に無害に毒素を体外へ排泄できるクロレラに世界中から注目が集まるようになったのは、時代の流れなのかもしれません。
藻類への注目と市場の変化
実際、藻類は水と場所さえあれば、どの国でも培養できます。そのため、この10数年で各国が藻類に注目し、スピルリナやミドリムシなど培養しやすい素材を開発して販売が激化しています。
台湾メーカーの動向
そんな中、創業60年の台湾最大手クロレラメーカー2社が今年いっぱいで創業を停止するという驚きのニュースが出てきました。
世界中のクロレラシェアナンバーワンを誇る台湾で、一体何が起こったのでしょうか。(内容を読むと、中国産などの安いクロレラとの競争が激化したということが書かれています。)
ちなみに2023年5月、台湾経済部・技術処が発表したデータによると、台湾のクロレラの輸出は、世界の45.05%(928.56トン)を占め、依然として第1位の座を誇ってきたのにも関わらずです。
しかもその主要輸出相手国は【日本】です。意外や意外、国内に流通するクロレラの多くは、台湾を含む海外で生産されたクロレラである可能性が極めて高いことが言えます。
八重山殖産のこだわりと継続の理由
健康食品というのは浮き沈みがあり、創業50年を超える八重山殖産も、常に順風満帆だったわけではありません。海外産の安いクロレラとも比べられてきたことでしょう。
石垣島の八重山殖産の工場を訪ねて – 八重山クロレラの歴史とその健康効果
しかし、その中で絶え間なく高純度・高品質のクロレラを生産し、事業を継続していけたのは、以下の3つの要因が揃ったからです。
1. 絶え間ない研究
品質を維持・向上させるための絶え間ない研究と技術開発。
2. 石垣島というロケーション
澄んだ水が絶え間なく山から流れ、十分な自然光が当たる石垣島という恵まれた地形。
3. 徹底した生産体制
収穫後は毎回培養池を徹底的に洗浄するという、他では見られない手間のかかる製造方法を頑なに守っています。
「毎回生産後に池を洗浄するのは手間のかかる作業ですが、これによって衛生的で安全なクロレラを生産できるんです。」
この言葉が印象的でした。
細胞膜破砕処理と高品質への取り組み
細胞膜破砕処理や徹底した生産方法など、購入される愛用者からは違いが分かりづらく、なかなか目に見えないことかもしれません。しかし、これらの取り組みが高品質なクロレラを生み出しています。
工場見学での確認
私たちはこれらの事実をぜひ知っておいてほしいと思い、この5月に工場見学に行きました。今では地域のシンボル的会社となった八重山殖産は、上場企業ユーグレナの母体に入り、安定して売り上げを伸ばしてきました。
(※八重山殖産の歴史について書いたブログがありますので、よろしければご覧ください。)
石垣島の八重山殖産の工場を訪ねて – 八重山クロレラの歴史とその健康効果
海外での人気と製品の違い
現在、クロレラは海外でも非常に人気があり、iHerbでも品切れが多い状況です。私もこの5年、様々なクロレラ製品を試してきました。
八重山クロレラの人気
「八重山クロレラ」と表示された製品は、他の製品より価格が高く、とても人気があります。しかし、同じ八重山クロレラでも色や香りが全く異なることがあります。
八重山殖産ブランドの特徴
八重山殖産ブランドの八重山クロレラは、色がより濃い緑で、味も海苔のように良い味がします。これは、錠剤化の過程で通常20%程度含まれる二酸化ケイ素やステアリン酸カルシウムなどの化学物質を一切含んでいないからです。
つまり、八重山殖産の八重山クロレラは100%純度のホールフードなのです。
台湾市場の現状と今後
台湾は国の基幹産業として、クロレラメーカーを保護するために、海外からのクロレラ製品の輸入には長年強い規制をかけてきました。
よく「台湾では販売しないんですか?」と聞かれますが、個人輸入以外では輸出できないというのが実情なんです。しかし、今回の台湾大手メーカーの創業停止というニュースから、今後はどうなるか分かりません。
まとめ:安心して選べる高品質なクロレラを
少し長くなりましたが、皆様に今後も安心して食べていただけるよう、この情報を共有させていただきました。
クロレラについてや他の商品についてもご質問がございましたら、調べられる範囲で対応いたしますので、コメント欄でご質問ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
当店では、信頼できる八重山殖産の八重山クロレラを取り扱っております。高品質で安全なクロレラをお求めの方は、ぜひご利用ください。
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