小麦粉は控えるべき?製粉所勤務20年のベテランが語る!知られざる小麦粉の真実

お買い物の知識

私は長年、小麦粉を食べない生活を続けています。理由のひとつは「グルテン不耐症」だからですが、それ以上に「グルテンに問題がない人でも、小麦粉は控えたほうがいいのでは」と強く感じる出来事があったのです。

今回はグルテンそのものの影響は一旦置いておくとして、なぜ私がここまで小麦を敬遠するのか、ちょうど最近(2025年2月12日)アップされたとあるブログ記事の内容をご紹介します。

神戸の内科・精神科クリニック院長がシェアした話

取り上げるのは、神戸で内科・精神科を開業する中村クリニック院長・中村篤史先生のブログです。中村先生が2025年2月12日に書かれた記事の中で、ある製粉会社で働いている患者さん(以下、Aさん)の証言をシェアしていたのですが、その内容がかなり衝撃的でした。

Aさんは、20年以上製粉所に勤務してきたベテラン社員。決して“反企業”ではなく、むしろ自分の勤め先を誇りに思っているような方なのだそうです。しかし、そのAさんが「小麦が体にいいなんてことはない」とハッキリ言い切ったというのです。

小麦粉製造の知られざる実態

薄々気づいていたことではありますが、製粉会社のAさんが語った話は、私の想像をはるかに超える話でした。

原料段階での深刻な問題

現代の小麦栽培における最大の問題は、効率を追求するあまりの行き過ぎた化学処理にあります。

小麦粉を作るために仕入れる原料の小麦には、殺虫剤や除草剤、虫、異物など、ありとあらゆる不純物が含まれているといいます。しかも効率を重視するために、収穫前にも除草剤を撒いて小麦を枯らしてから収穫するため、どうしても残留除草剤が増えるそうです。

そして近年、この傾向は強まる一方だそうです。農薬や化学肥料の使用量は年々増加しており、Aさんが働き始めた20年前と比べても、その使用量は驚くほど増えているといいます。

さらに深刻なのが、輸入小麦の状況です。アメリカやカナダから輸入される小麦は、虫が袋に入っただけで即死するほどの強力な防虫処理が施されています。これらの小麦は主に大手メーカーに卸され、私たちが日常的に口にするパンや麺、菓子類の原料となっているのです。

輸送・保管時の追加的な化学処理

小麦の問題は、収穫時点だけではありません。海外から日本に運ばれる途中の船内でも、虫害を防ぐために定期的な殺虫剤散布が行われます。密閉された空間での濃厚な薬剤暴露は、小麦の品質にさらなる影響を与えることは想像に難くありません。

製粉所に運び込まれた後も、臭化メチルによる燻蒸処理が行われます。臭化メチルといえば猛毒ですよ!それでもAさんは「うちの会社まだマシな方」だというのです。完全に思考停止しています。まだマシって、、、、。苦笑

「安全・安心」の裏に潜む矛盾

それでもAさんは、このようにしないといけないんだという現場のジレンマもこぼしています。

SNS時代がもたらした品質管理の歪み

現代のSNS社会において、製品への虫の混入は企業にとって致命的なリスクとなっています。たった一件の虫混入報告が、SNSで拡散され、企業イメージを一瞬にして破壊しかねないのです。

消費者は「安全・安心」を求めながら、同時に「虫が絶対に出ない」ことを要求します。しかし、この二つの要求は本来、相反するものなのです。

自然な状態であれば、小麦には必ず虫が発生します。米だってそう!昔の米櫃の中もそうでしたよね?それを完全に防ぐには、必然的に強力な化学処理が必要となるのです。

企業はこの矛盾した要求に応えるため、過剰な薬剤使用による完璧な防虫対策を選択せざるを得ません。消費者の健康への影響よりも、目の前の風評被害を回避することが優先されるのです。

「健康食品」の罠:全粒粉の意外な真実

さらに衝撃的なのは、健康に良いとされる全粒粉やふすま(ブラン)、胚芽入り小麦粉についての警告です。これらの製品は、皮肉にも最も注意が必要な食材だとAさんは警告しています。

小麦の外皮部分は、農薬や環境中の有害物質が最も蓄積されやすい部位です。通常の小麦粉は、この部分を除去して製造されますが、全粒粉はむしろこの部分を積極的に使用します。そのため、栄養価は確かに高いものの、同時に化学物質の残留も最も多くなってしまうのです。

業界の苦悩:良心と現実の狭間で板挟みの現場

Aさんは「良心的な企業ほど板挟みになっている」と指摘します。多くの企業が燻蒸回数の削減や農薬使用の抑制を試みていますが、品質管理との両立は極めて困難です。

実際、Aさんの会社でも燻蒸を少なくしようと提案が出されるものの、虫混入のリスクを考えると踏み切れないのが現状です。SNSでの炎上リスクを考えれば、それも当然の判断かもしれません。

だから現場を知る人は怖くて小麦を食べない!

興味深いことに、業界の内情を知る人々の多くが、自社製品の摂取を控えているという事実があります。

製粉所で働く職員たちも、パンをほとんど食べないそうです。製造工程を知る故の判断でしょう。そう聞くと、小麦が大丈夫な家族にも注意を促したくなりますよね。

「グルテンが体に悪いというのもあるかもしれないけど、それよりも農薬や化学肥料、除草剤、殺虫剤、燻蒸。これでもか!というほどたっぷりかかった“毒のかたまり”に、食材と呼べる資格はないと思う」と、Aさんははっきり断言していたそうです。

さらにAさんは、大手パンメーカーの社長が自社製品を食べないという噂について、「納得できる」と語ります。どの企業も、虫やカビを防ぐために何らかの薬剤を使用せざるを得ず、その量や質は様々です。消費者の無知を利用せざるを得ないのが、残念ながら現実なのです。

実践的な解決策:小麦粉を控える生活のすすめ

私の経験から言えば、小麦粉を控える生活は決して困難ではありません。むしろ、新しい食材との出会いや、創意工夫を楽しむ機会となりうるのです。

米粉やそば粉などを使用したグルテンフリー製品は、近年急速に進化しています。パンや麺類、菓子類など、従来小麦粉を使用していた食品の多くが、これらの代替品で実現可能になってきました。

さらに言えば、日本には伝統的に米を中心とした食文化が存在します。和食を基本とした食生活に戻ることで、自然と小麦粉の摂取を減らすことができるのです。

この話を読んで:当店の未来への取り組み

私も長年、小麦粉を使わない食生活を続けてきましたし、これからも続けていきたいと思っています。今回のAさんの証言を知って改めて「やっぱり小麦は控えよう」という意識を再確認しました。

当店では、小麦を使った商品は基本的には扱っておりません。なぜなら私自身が口にできないからです。笑

しかし一部醤油などには小麦が使われていますが、発酵を経ているためグルテンの影響はほとんどなく、私が口にできるもののみです。さらに国産小麦を使った商品しか仕入れていないので、安心して使っていただけると思います。

もちろん食生活に正解はありませんし、身体の反応は人それぞれです。ただ、自分の体調を見ながら「本当に必要かどうか?」を考えてみると、日々の選択や体調管理がずいぶん変わってくると思います。

最後に:健康な未来のために

もちろん、この情報をどこまで信じるかは人それぞれです。大手メーカーが製造する小麦製品は【安い】ですから家計的にはいいんでしょうね。

しかし、それによって病気になってしまったら、治療費だけではなく、通院の時間や仕事への影響など、はるかに大きな損害だと思っています。

小麦粉を完全に避けることは、現代社会では確かに難しい面があります。しかし、できる範囲から少しずつ摂取を控えていくことで、確実に体への負担を減らすことができると思います。

今回お伝えした製粉所の内部事情が、皆様の食生活を見直すきっかけになれば幸いです。私たち一人一人が、自分の体に合った食材を選択し、食生活を見直すことが、健康的な生活への第一歩となるのです。

これからも【脱小麦食材】の提案を続け、より多くの方に安全で健康的な食生活の選択肢を提供していきたいと思います。皆様も、ぜひご自身の体が喜ぶ食材選びを始めてみませんか?

日本の素晴らしいものたち 小恰好商店

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