こんにちは〜小恰好商店の店長mikoです。
先日インスタグラムに「私は極力養殖魚は食べない。」と発言したら、「それについて記事にしてほしい。」というメッセージをいただきました。
あの時は「スーパーの刺身のバラエティパックは買わない」という話の流れだったのですが、せっかくなので今日はもっと深刻な問題——欧米でもお寿司のネタとして大人気、みんなが大好きなサーモンについて、深掘っていこうと思います。
「サーモンは健康にいい」「DHA・EPAが豊富」「アスタキサンチンが美肌に効く」——こういう情報、よく目にしますよね。でも、あなたが食べているその「サーモン」の正体は、実は鮭ですらないかもしれません。
チリ産養殖サーモンの抗生物質使用量はノルウェーの約500倍。身の色は飼料で人工的に着色。そして今、世界の科学者たちが「サイレントパンデミック」と呼ぶ薬剤耐性菌の温床にもなっています。
サーモンと鮭の違いから、養殖の闇、そして2050年にがんを超える死因になると予測される耐性菌問題まで、今日はかなり踏み込んでお話しします。長いですが、ぜひ最後まで読んでみてください。
「サーモン」と「鮭」——同じ魚だと思っていませんか?
英語で鮭はsalmon。だから「サーモン=鮭」と思っている方がほとんどでしょう。しかし、日本の食卓においてこの二つは、まったく異なるものを指しています。
「鮭」とは何か

日本で「鮭(さけ)」と言えば、一般的にはサケ目サケ科サケ属に分類される天然の魚を指します。代表的なのが白鮭(シロザケ)。秋に北海道や東北の河川に遡上することから「秋鮭」とも呼ばれ、日本人にとって最も馴染み深い鮭です。
そのほか、鮭の中でも最も美味とされる紅鮭(ベニザケ)は、ロシアやアラスカで漁獲される天然魚で、身の赤みが強く脂肪分も豊富。塩鮭やスモークサーモンの最高級品として知られています。私も焼き鮭で食べる時は、必ずこの白鮭か紅鮭を買います。
これらの天然の鮭は、海でオキアミなどの甲殻類を食べて育つため、アニサキスという寄生虫がいる可能性があります。だから基本的には加熱して食べるもの。朝食の焼き鮭、おにぎりの具、粕漬け——これらはすべて「鮭」の文化です。
そう、鮭を生で食べるなんて文化は、日本には元々なかったのです。私たちが大人になってから突然現れたもの。ではなぜ、いつの間に「サーモンのお刺身」「サーモンのお寿司」が当たり前になったのか?——その理由は、これから続きます。
「サーモン」とは何か——その正体はニジマス

一方、回転寿司やスーパーのお刺身コーナーで「サーモン」として売られているもの。これは主に以下の二種類です。
① アトランティックサーモン(ノルウェー産が主流) 大西洋に生息するサケ科の魚で、日本に出回るものはほぼすべてノルウェー産の養殖。脂がのった濃厚な味わいで、寿司ネタやお刺身の定番になっています。
② トラウトサーモン(チリ産が主流) ここが最も重要なポイントです。「トラウトサーモン」の正体はニジマスです。トラウト(trout)は英語でマスの意味。淡水魚であるニジマスを海水で養殖し、「サーモン」という名前をつけて販売しているもの。スーパーで見かけるお手頃価格のサーモンの多くがこれにあたります。
つまり、名前に「サーモン」とついていても、鮭ですらない。
養殖の人工飼料で育てるため寄生虫のリスクがなく、生食が可能。これが「サーモンはお刺身で食べられる」という認識が広まった理由です。しかし裏を返せば、それは完全に人工的な環境で育てられた魚を、生のまま体に入れているということでもあります。
職人のいる鮨屋で「サーモン」と言わないで!笑

余談ですが、ちゃんとした鮨屋のカウンターで「サーモンください」とは、言わないほうがいいです。大将を困らせます。笑
特に海外の方は、「寿司=サーモン」みたいなところがあると思いますので、恥ずかしい思いをしないために、ここで伝えておきますね。はっきり言ってしまえば、サーモン寿司は、邪道中の邪道です。そもそも本物の職人が養殖魚を握ることはありません。
ここで、寿司と鮨の違いとか話し始めると長くなるので割愛しますが、伝統的な江戸前鮨に「サーモン」というネタは存在しない。そのことだけは覚えておいてください。
天然の鮭は寄生虫の問題があるため生では提供できず、養殖の外来種を寿司に使うという発想自体が、ここ数十年で生まれた比較的新しいものだからです。
みんなが気安く食べている「銀鮭」、その正体はチリ産の養殖です

ここからが、今日の本題です。
お弁当のおかず、コンビニおにぎり、スーパーの焼き魚コーナー。「鮭」と聞くとなんとなく安心感がありますよね。和食の定番だし、体にもよさそうだし。
しかし、パッケージの裏をよく見てください。「チリ産 銀鮭」と書いてありませんか?
日本で流通している銀鮭の大部分は、チリで養殖されたものです。安価で流通量が多いため、私たちの食卓に最も身近な「鮭」と言えるかもしれません。台湾や香港などでも然りでしょう。台湾に輸入されるサーモンも、主にノルウェーとチリからの輸入が大半を占めています。しかし、このチリの養殖サーモンには、知っておくべき深刻な問題が山積しています。
チリにはもともとサーモンがいなかった
まずこの事実を押さえてください。チリの海には、もともとサーモンは生息していません。 ノルウェーの養殖技術を持ち込み、外来種として導入したのが始まりです。
サーモンにとってチリの海は未知の環境。ノルウェーや北太平洋に棲む魚が経験したことのないウイルスや細菌、海ジラミ(寄生虫の一種)に対して免疫がありません。そのため、病気が蔓延しやすい。実際、2016年頃にはピスリケッチア症(SRS)という細菌性疾患が大流行し、養殖サーモンがほぼ全滅に近い被害を受けた事例もあります。
抗生物質の使用量——ノルウェーの約500倍
病気の蔓延を防ぐためにチリが選んだ手段は、大量の抗生物質の投与でした。
海洋保全団体オセアナの調査によると、チリのサーモン養殖で使用される抗生物質の量は、ノルウェーの約500倍。具体的な数字で見ると、サーモン1トンあたりの抗生物質使用量は、チリで数百グラム規模。対するノルウェーはわずか0.17グラム程度です。
この数字がいかに異常かは、他の畜産業と比較するとよくわかります。世界的に抗生物質の大量投与が問題視されている養豚業でさえ、豚1トンあたりの使用量は約172グラム。チリの養殖サーモンはそれすら上回っており、「あらゆる食肉産業の中で最も多い」とまで指摘されています。
主に使用されているのはフロルフェニコールという動物用の抗生物質。飼料に混ぜて投与されますが、投与された薬品の70〜80%は糞便として排出され、養殖場の周辺海域にそのまま流出します。さらに殺虫剤の使用量もノルウェーの5倍以上。密集したケージで大量のサーモンが飼育され、薬品漬けの環境の中で育てられているのが実態です。
チリの地元住民は「養殖サーモンを食べない」

チリ南部アイセン州やチロエ島——養殖場が密集するこの地域の住民の中には、自分たちが育てている養殖サーモンを口にしない人々がいます。
その理由は単に「薬漬けだから危険」というだけではありません。大量の抗生物質や殺虫剤、養殖魚の排泄物が周辺海域に流出した結果、水質が汚染され、過去には赤潮が大量発生。海岸に魚の死骸が打ち上げられ、地元の漁業が壊滅的な打撃を受けた歴史があるからです。
つまり、養殖サーモンの存在そのものが、地域の生態系と漁業者の生活を脅かしている。そんな魚を食べる気にはならない——というのが、現地の声なのです。
ではノルウェー産だったら本当に安全か?
一方のノルウェーは、過去30年以上かけてワクチンによる予防措置に転換し、抗生物質の使用量を99%以上削減した実績があります。養殖場の管理も厳格で、年間11,000尾のサーモンがPCB、ダイオキシン、重金属の検査を受け、EUの基準値を大幅に下回っているとされています。
しかし、それでも養殖は養殖です。人工飼料で育て、限られた空間で管理された魚であることに変わりはありません。天然の海で自由に泳ぎ、自然のエサを食べて育った魚とは、本質的に異なるものです。
あのきれいなオレンジ色は「作られた色」です

天然の鮭の身が美しいサーモンピンクに染まっているのには、理由があります。
鮭は海でオキアミやエビなどの甲殻類を食べますが、これらに含まれるのがアスタキサンチンというカロテノイド系の天然色素。鮭はこの色素を筋肉に蓄積し、あの鮮やかな身の色になります。
興味深いのは、これが単なる「色」ではないこと。産卵のために激流の川を遡上する鮭は、大量の酸素を消費し、体内に活性酸素が大量発生します。アスタキサンチンは、ビタミンEの数百倍とも言われる抗酸化力でその活性酸素から体を守る、いわば「命を守る鎧」の役割を果たしているのです。そして産卵前のメスは、このアスタキサンチンを卵(イクラ)に移行させます。紫外線にさらされる浅瀬に産み付けられる卵のDNAを守るためです。
では養殖サーモンはどうか。
天然のエサを食べていない養殖サーモンの身は、本来は白いまま。ニジマス(トラウトサーモン)も元々は白身魚です。スーパーに並ぶあの鮮やかなオレンジ色は、飼料にアスタキサンチンなどの色素を添加して人工的に着色しているからに過ぎません。
消費者が期待する「サーモンらしい見た目」を再現するための、いわば演出。アスタキサンチン自体は天然にも存在する成分ですが、「命がけの遡上を乗り越えるために自ら蓄えた栄養素」と、「見栄えのために飼料に混ぜられた添加物」では、その意味はまったく違います。
世界が恐れる「薬剤耐性菌(AMR)」——サイレントパンデミック

ここからは、養殖サーモンの問題を個人の健康リスクだけでなく、世界規模の公衆衛生問題として捉えてください。
薬剤耐性菌(AMR)とは何か
抗生物質を大量に、あるいは不適切に使い続けると、やがて細菌はその薬に対する耐性を獲得します。これを薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)と呼びます。わかりやすく言えば、「薬が効かない菌」が生まれるということです。
この問題は医療の現場だけの話ではありません。養殖業における抗生物質の大量使用が、耐性菌の発生と拡散の重大な温床になっていることが、近年の研究で次々と明らかになっています。
養殖場が「耐性菌の培養器」になるメカニズム
ちょっとイメージしてみてください。
チリのような大規模養殖場では、巨大な円形のケージの中に、ものすごい数のサーモンがギュウギュウに詰め込まれています。そこに、抗生物質を混ぜたエサが毎日ばらまかれる。
でも、サーモンが食べた抗生物質のうち、体に吸収されるのはごく一部。残りの大部分は、糞や食べ残しと一緒にそのまま海の中に流れ出ます。
この薬品まじりの排泄物は海底に沈み、泥の中にどんどん蓄積されていく。研究によると、ある種の抗生物質は海底の堆積物の中に最長で400日以上も残り続けることが報告されています。
ここで何が起こるか。
海の中にいる細菌たちは、この「中途半端な濃度の抗生物質」にずっとさらされ続けるわけです。完全に死滅するほどの量ではない。でも、確実に薬のプレッシャーはかかっている。
すると、菌たちの中で「薬に強い個体」だけが生き残り、どんどん増えていく。 これが、耐性菌が生まれるメカニズムです。
わかりやすく言えば、養殖場の周辺海域は、何年もかけて「薬の効かない菌」を育て続ける”培養器”のような状態になっているということ。しかもその菌は、海の中だけにとどまりません。
「スーパーバグ」の世界的脅威
WHOをはじめ国際機関が警告する「スーパーバグ」——すなわち、複数の抗生物質に耐性を持つ多剤耐性菌。養殖環境はまさに、このスーパーバグを生み出す条件が揃っています。
2025年の学術論文によれば、世界75カ国・地域から採取された水産物から、58種もの細菌分類群にわたる薬剤耐性遺伝子(ARG)が検出されています。しかも、これらの耐性遺伝子は、異なる細菌種間で「水平伝播」——つまり種を超えて受け渡しされることがわかっています。
参考論文:
/Deng, Y., Tan, A., Zhao, F. et al. “Global distribution of antimicrobial resistance genes in aquaculture.” One Health Advances, 3, 6 (2025). https://doi.org/10.1186/s44280-025-00071-5
ここで怖いのは、抗生物質漬けの養殖サーモンを日常的に食べ続けることが、私たちの体にどう影響するかということです。
養殖サーモンには、投与された抗生物質の残留物質が高濃度で存在する可能性があります。もし微量であっても、それを長期間にわたって食べ続ければ、私たちの腸内細菌が薬剤に対する耐性を獲得してしまうリスクがある。つまり、いざ自分が病気になって抗生物質が必要になったとき、薬が効きにくくなる可能性があるということです。
特に注意したいのは、養殖サーモンはお刺身や寿司として生で食べることが多いということ。加熱すれば細菌は死滅しますが、生食の場合、耐性菌がそのまま体内に入るリスクはより高くなります。
これは「海の食べ物が危険」という話ではありません。抗生物質を大量に使って育てられた養殖魚を、知らずに食べ続けることが危険だという話です。天然の魚、海苔、昆布、わかめといった海の恵みは、この問題とはまったく別のもの。むしろ、こうした天然の海産物こそが、私たちの体を守ってくれる本物の食材です。
2050年——がんを超える死因になる可能性

薬剤耐性菌の問題が「サイレントパンデミック(静かなるパンデミック)」と呼ばれるのには理由があります。
英国政府が委託した「オニールレポート」の推計によると、何も対策を講じなかった場合、2050年には世界で年間1,000万人が薬剤耐性菌によって死亡すると予測されています。これは、がんによる死亡者数を上回る数字です。
さらに2024年のワシントン大学の研究チームの推計では、2050年までの累計死亡者数は3,900万人超、関連死を含めると1億6,900万人超にのぼると予測されています。2019年の時点ですでに、耐性菌が直接の死因となった死亡者は世界で127万人、関連死は495万人。日本国内でも、2種類の薬剤耐性菌による菌血症での推定死亡者数は年間約8,000人とされています。
養殖業における抗生物質の乱用は、この世界的な危機の一因です。しかも、養殖業の抗生物質使用量は2017年から2030年にかけてさらに33%増加すると予測されており、問題は悪化の一途をたどっています。
私たちが安価な養殖サーモンを選ぶたびに、その需要がこの構造を支え続けているという事実。これは知っておくべきことだと思います。
参考文献・エビデンス:
/オニールレポート(2014年):英国政府委託。2050年にAMR関連の死亡者数が年間1,000万人に達すると推計。 Review on Antimicrobial Resistance, “Antimicrobial Resistance: Tackling a crisis for the health and wealth of nations” (2014) https://amr-review.org/
Lancet誌掲載論文(2024年):ワシントン大学IHME研究チーム。2050年までの累計死亡者数3,900万人超、関連死1億6,900万人超と推計。2019年時点で耐性菌が直接の死因となった死亡者は世界で127万人。 GBD 2021 Antimicrobial Resistance Collaborators, “Global burden of bacterial antimicrobial resistance 1990–2021: a systematic analysis with forecasts to 2050.” The Lancet, 399(10325), 2024. https://doi.org/10.1016/S0140-6736(24)01867-1
日本国内の推定死亡者数:厚生労働省 薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン 2023-2027 / AMR臨床リファレンスセンター https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html
養殖業の抗生物質使用量予測(33%増加): Schar, D. et al. “Global trends in antimicrobial use in aquaculture.” Scientific Reports, 10, 21878 (2020). https://doi.org/10.1038/s41598-020-78849-3
「買い物は投票」——安い銀鮭を買うということの意味

私がいつもお客様に言っていることがあります。「買い物は投票」だと。
スーパーでチリ産の銀鮭を手に取る。安いから、手軽だから、何も考えずにカゴに入れる。その一つ一つの「購入」が、あの薬漬けの養殖業を支持する一票になっているのです。
安い銀鮭の裏側には、ノルウェーの500倍もの抗生物質、海に垂れ流される薬品、地元の漁業を壊す環境汚染、そして世界中で広がる耐性菌の問題がある。何も考えずに「安いから」というだけで買う人がいるから、このような養殖業が続く。需要があるから供給がある。それが経済の原則です。
このまま続いていけば、生態系が崩れることは明らかです。
だから、体にとっても問題だし、この養殖業は支持できないと思うから、「私は買わない」という選択をしています。
「海を渡ってくるのに安い」には理由がある——サーモンだけじゃない、知っておくべき輸入食品の裏側
ちなみに、これはサーモンに限った話ではありません。海を渡ってはるばるやってくるのに、なぜか国産品より安いもの。その裏側には、それぞれの「削られた何か」があります。
オリーブオイル — イタリア産と書いてあっても、中身はスペインや北アフリカ産のオイルをイタリアでブレンド・瓶詰めしただけというケースが後を絶ちません。「エキストラバージン」の基準も国によってバラバラで、日本にはJAS規格はあるものの、国際的に見ると偽装が最も多い食品の一つです。
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トマト缶 — 安価なトマト缶の中には、中国で収穫・濃縮されたトマトペーストをイタリアに輸送し、現地で水を加えて缶詰にしたものがあります。「イタリア産」の表記でも、原料のトマトがどこで栽培されたかはわかりません。
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輸入小麦 — 日本のパン、うどん、パスタの多くに使われている輸入小麦には、収穫後に散布される「ポストハーベスト農薬」の問題があります。特にグリホサートという除草剤は、収穫直前に散布して乾燥を早めるために使われることがあり、日本の市販の食パンからも検出された報告があります。
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輸入牛肉・豚肉 — アメリカやオーストラリアの一部の牛には、成長を早めるための肥育ホルモン剤が投与されています。EUでは使用も輸入も禁止されていますが、日本は受け入れています。豚肉に使われるラクトパミンという成長促進剤も、EUや中国では禁止されている一方、日本には入ってきています。台湾でも2020年にアメリカ産豚肉の輸入をめぐって大規模なデモが起き、住民投票にまで発展しました。
対策はシンプルです。お肉は国産を選ぶこと。 日本国内では肥育ホルモン剤の使用は禁止されており、ラクトパミンも飼料添加物として認可されていません。つまり、国産の牛肉・豚肉・鶏肉には、これらの成長促進剤は使われていないのです。値段は輸入肉より高くなりますが、「なぜ輸入肉が安いのか」を知った上であれば、その差額の意味がわかるはずです。
冷凍エビ — 東南アジア産の養殖エビにも、抗生物質の残留が繰り返し検出されています。サーモンと同じ構造です。
インスタで我が家の食卓を見ていただくとわかると思いますが、エビが登場することがほとんどありません。食べるとしたら、天然の甘エビか、桜エビ、そして大将がちゃんといる鮨屋で車海老をいただくくらいです。
輸送コスト、人件費、原材料費、関税。これだけのコストを乗せてもなお国産品より安いということは、どこかで「何か」が削られているということ。
「安いからお得」ではなく、「なぜ安いのか」を考える癖。 そして、自分のお金を「どこに投票するか」を意識すること。これが、自分と家族の体を守り、未来の食の安全を守る第一歩だと思っています。
私が選ぶのは、天然の鮭だけ

私自身は、養殖サーモンはできるだけ避けています。
食べるのは、日本近海で獲れる天然の白鮭か、ロシア産の紅鮭のみ。少しお高いですが、天然の鮭には、自然の海で自ら蓄えた本物のDHA・EPA、そしてアスタキサンチンが含まれています。
特に紅鮭は、鮭の中でもアスタキサンチンの含有量がトップクラス。その抗酸化力はビタミンEの数百倍、コエンザイムQ10の約800倍以上とも報告されており、美容にも健康にも嬉しい成分です。これは飼料に添加されたものではなく、鮭が自らの生存のために蓄えた、正真正銘の天然の栄養素です。
銀鮭はスーパーで3切れ500円、紅鮭は1切れ500円。
この差を「高い」と思うか、「安い」と思うか。ここまで読んでくださった方なら、今一度考えてみてください。
「じゃあ、良質なDHA・EPAはどうやって摂ればいいの?!」
天然の良い魚を毎日食べたいけれど、入手が難しい。値段も高い。忙しくて調理する時間もない。
かといって、サプリメントはどうか。DHA・EPAのサプリは製造過程や保管中に酸化しやすく、酸化した油脂は過酸化脂質となり、むしろ体に炎症を引き起こす原因にもなりかねません。カプセルの中身がどの程度酸化しているか、消費者には判断のしようがないというのが実情です。
そこで私がおすすめしたいのが、兼由の北海道産・天然魚で作った煮魚シリーズです🐟
北海道の海で獲れた天然の魚を、丁寧に煮付けにした逸品。余計な添加物を使わず、素材の力を活かした味わい。サプリに頼らなくても、天然魚のDHA・EPAをおいしく、安心して摂ることができます。
まとめ
長い記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
今日お伝えしたかったことを、改めて整理します。
スーパーに並ぶ「サーモン」の正体は、ニジマスの養殖。チリ産の養殖サーモンには、ノルウェーの約500倍もの抗生物質が使われ、身の色すら飼料で人工的に着色されたもの。そして、その抗生物質漬けの魚を食べ続けることで、私たちの体の中で「薬が効かない菌」が育ってしまうリスクがある。
特にお子さんのいるご家庭には、強くお伝えしたいのです。
子供の体は大人よりずっと小さい。体重あたりで考えれば、同じ一切れの銀鮭を食べても、大人の何倍もの濃度で抗生物質の残留物を摂取していることになります。その子が将来、肺炎や感染症にかかったとき、抗生物質が効かなかったら——。そんな未来を、安い銀鮭のために引き換えにしてほしくないのです。
2050年には、薬剤耐性菌による死亡者数ががんを超えると予測されている時代。これは遠い未来の話ではなく、今の子供たちが大人になる頃の話です。
だからこそ、もう一度言います。
「買い物は投票」です。
スーパーで何を手に取るか。その一つ一つの選択が、薬漬けの養殖業を支えるのか、それとも、天然の恵みを大切にする生産者を応援するのか。あなたのお金は、あなたの意思表示です。
今日この記事を読んで、何かひとつでも「知らなかった」と思うことがあったなら、次の買い物から少しだけ、パッケージの裏を見る癖をつけてみてください。それだけで、あなたと家族の未来は変わり始めます。
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