アメリカで流行中の「No Buy 2025」|無理せず浪費を防ぎ、心も暮らしも整える8つの思考法

お買い物の知識

おはようございます〜。mikoです!

物価上昇が止まらない昨今、家計の見直しをしている方も多いかと思います。

そこで、今アメリカで流行中の「No Buy Callenge 2025(買わないチャレンジ2025)」をシェアさせていただき、実際に私が日頃から実践している
“自然に無理なく続けられる No Buy 習慣” をシェアします!

それでは〜いってみよう!

はじめに|No Buy 2025とは?

「No Buy 2025」とは、アメリカ発の消費見直しムーブメント。

名前の通り、「2025年内は物を買わず、今ある持ち物の中で生活しよう!」という試みです。

元々アメリカの方は、ローンを組んで買い物をする文化があり、消費マインドが強い傾向にあるようです。しかし、ここ数年の物価高騰が追い打ちをかけ、ローン残高が過去一番増えているという統計もあるそうです。

そこで、まずは買い物を見直し、浮いたお金はローン返済に充て、ローン残高を少しでも減らしましょう!という流れになっているということですね。なるほど。

ちなみに、このブログを読んでくださる読者の中には、そもそも大量消費社会に疲弊している方も多いと思います。

私もここ数年は「本当に必要なものを見極め、シンプルかつ持続可能な暮らし」を目指す取り組みをし続けており、このムーブメントが起こることは、とても理解できます。

しかし、このムーブメントに付け加えさせていただけるのなら、、、ただ単に節約やローン返済のためではなく、「もっと持続可能な家計の棚卸し、価値感の見直し、自分らしさの再発見、環境負荷の軽減」といったことにもフォーカスして欲しいと思っています。

私の実体験:自然に続けられる「No Buy」生活

私も以前は、大なり小なりのストレスが積み重なり、意味のない買い物を繰り返すことがありました。

「また無駄遣いしちゃった…」と後悔することも多く、自分の買い物に対する軸がブレていることに気付かされることが多々ありました。

しかしそんな時、「どうせまた稼げばいいんだ。。。」が合言葉のように、自分の中での免罪符になっていた気がします。

しかし、そんな考えをガラリと変えてくれたのは、コロナ禍での体験でした。

当時台湾で美容サロンを4店舗経営してた私は、毎年順調に利益を伸ばし続けてきました。しかし、コロナ禍で一気に状況はかわり、会社の収支バランスがガタガタと崩れ出しました。

台湾で10年会社経営をしてきた中で初めての赤字も経験し….これをきっかけに会社だけでなく個人の生活も見直すきっかけとなりました。

あらゆる節約Tipsを探し、色々と試していく中で、結局は「我慢しないで、自分の価値観を大切にする暮らし方」こそが、サスティナブルな節約生活だとわかりしました。

ただ単にお金を使うことを制限するだけでは、心が貧しさを感じてしまいます。それよりも、意味のあるものを考え、そこに集中し、要らないものはとことん削ぎ落としてメリハリをつけていくことで、驚くほどお金を使うことへの罪悪感やストレスが減り、自然とお金も時間も余裕ができました。

以下で紹介するのは、私が日常生活の中で無理なく続けている、リアルで具体的な「No Buy」習慣です。

無理なく続けられる8つのNo Buy習慣

① 家にあるものを“見える化”

なぜ不要なものを買ってしまうでしょうか?その理由は、何を持っているか全部把握していないから、常に「自分には何かが足りない」そう思いこんでしまうからです。

クローゼットには大量の服があるのに、出掛けていく時に着たい服がない。

冷蔵庫に食材はあるのに、同じようなものを買ってきて腐らせてしまう。

同じような文房具や化粧品、洗剤類を使いきれないほど複数買ってしまう…。

皆さんも上記のようなこと、ありませんか?

そこで私の場合、まずは「家全体の棚卸し」をしました。クローゼットやキッチン、洗面所など、カテゴリごとに物を全部出し、要るものと要らないものとに分け、視覚的にわかるように必要なものだけ戻します。全ての定位置をわかるようにすると、探し出す手間も減り、しかも、「もう十分持っている」ということにも気づけ、衝動買いが減りました。

特に効果があったのは、在庫リストの作成です。なくてはならない日用品や食品の在庫をリスト化し、管理することで「買い溜め」が減り「使い切る」ことができるようになりました。

② 無意識な「なんとなく出費」を見直す

仕事帰りにコンビニに立ち寄るのが習慣になっていたり、つい自販機で飲み物を買ってしまったり。。。これらの“なんとなく出費”は一つ一つは小さくても、積もれば大きな支出になります。

私は家計簿アプリ(台湾ではCW Money Proを、日本ではマネーフォワード)を活用して、支払いはなるべくカードやスマホ決済で行い、アプリに連携させて毎月の支出を可視化しています。

使いすぎているカテゴリーや、よく行くお店、無意識に習慣としている出費はないか常に確認し、出費しやすいお店があれば、そこに物理的に近づかないように帰りのルートを変えたりまでしてカットしました。笑

また、「持参する習慣」も節約に直結します。

自動販売機をつい使ってしまうなら水筒にお茶を入れていく、ランチ代が嵩んでいるなら、週に3回はお弁当を詰めて持っていく、エコバッグは小さめにして、袋にいっぱいに入りきらないほど買い物しないなど、色々と工夫しました。

これらの行動は、ただ単に出費削減だけでなく環境にも優しいですし、健康にも直結します。

③「非地位財」の価値観でモノを選ぶ

有名経済学者ロバート・フランクの「地位財」と「非地位財」の概念を知っていますか?これは、自分の幸せの源を「他人との比較」から切り離すという考えです。

地位財は高級ブランド、タワーマンション、高級外車など、人と比べやすいモノ。持っていても、他人がより良いモノを持っていれば劣等感に苛まれます。要するに他人との比較で生まれる優越感ですので、長続きしない幸せです。

一方で、非地位財は健康、若々しい肉体、自由、時間、家族とのつながりなどです。誰とも比較されず、自分の中で満たされる価値です。これは、持ち続ける限りずっと幸福感が続くものです。

【地位財】 高級車、ブランド、高級住宅、ペットショップのブランド猫を買うこと、社会的地位…

【非地位財】 健康、活力、自由、帰属意識、捨て猫や保護猫を飼うこと、家族、愛…

この考えを知ってから、私は“物の価値”の基準を大きく変えました。「本当に自分の心が豊かになるものかどうか?」を問うようになったのです。

そして、人と比較したり競争したりするゲームから「完全撤退」することを決め、自分だけの価値感を取り戻していきました。

今現在は通勤もない、5万円台の団地で、ゆっくりのんびり自分たちのペースでお仕事しながら暮らせていることに大変満足しております。😊

④「No Spend Day」で消費習慣をリセット

私が台湾にまだいたコロナ禍、「No Spend Day (日本ではNo Money Dayという)」という節約方法を知りました。これは、意識的にお金を使わない日を作ることです。

私はカレンダーに「お金を使わなかった日」を記録して、ゲーム感覚で楽しんでみました。これは、買い物という日常の習慣に「一時停止ボタン」を押すための方法です。

例えば毎週月曜日を「ノーマネーデー」に設定したり、10日に1日ごとと決めたり。自分のペースで続けることができ、ストレスはほぼゼロです。

「今日は買わない」と決めることで、家にある食材で献立を考えたり、外出せずに家の中を徹底的に掃除してみたり、お出掛けしたい時は図書館に行って最新刊の雑誌を読んでみたり、家で淹れたコーヒーを海に持って行って、岸辺でのんびりしたり、案外お金を使わなくても1日楽しく暮らせることに気付きます。しかも意外な工夫や代用ができることにも気付かされます。

これは2022年のスケジュール帳のカレンダーページです。経年劣化で色が薄くなってしまいましたが、この年は86日お金を使わなかったようです。

⑤「なくても困らないもの」の見直し

場所別に複数ストックする洗剤、トイレやリビング、玄関に置いてる消臭剤類、香料入りの柔軟剤…それって本当に必要?って深く考えたことはありますか?

「あると便利」は「ないと困る」ではないと思うんです。しかも、それって人体にとって影響はないんだろうか?なんて考えたことはありますか?今やっている習慣を一度疑ってみる。これも大事な見直し作業です。

私の中での見直しの基準として、「自分が生まれた50年前頃にそれはあっただろうか?」と考えます。

調べれば、今はインターネットであらゆる情報が無料で取り出せます。みんな使っているからではなく、一旦今ある習慣を疑ってみる。これってとても大事だなぁと最近つくづく思います。

私の家では、市販の合成洗剤は一切使っていません。代わりに活用しているのが、

  • スカラップパウダー(ホタテ貝焼成パウダー)
  • クエン酸水
  • 酸素系漂白剤
  • 固形石鹸

これだけで、掃除・洗濯・食器洗い、洗髪から何から何までカバーできます。コスパ抜群、環境にも優しく、在庫管理が圧倒的にラクになるので、手放せません!

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環境にも体にも優しい!100%天然素材!618 scallop powder(帆立貝焼成パウダー) 150g

産業廃棄物のホタテ貝殻をアップサイクル。水に溶かすと高アルカリ性で洗浄・消臭・除菌ができる天然素材パウダー。刺激性は蒸留水以下。肌の弱い方や赤ちゃん・ペットにも安心。

考え方として、場所別に洗剤を揃えるのではなく、汚れの性質別に分ければ、これだけで十分足りるのです。

ちなみに我が家の場合、お風呂場には石鹸とクエン酸水がぶら下がっているだけ。体も髪も綿花タオルとバスミトンでお湯洗いなので、石鹸もたまにしか使いません。石鹸を使った日は、クエン酸水をかければ髪がツルツル。ちなみにシャンプーやトリートメントを使っていたときは、脂漏性皮膚炎に悩まされていました。詳しくは下の関連記事をお読みください。

関連記事ー界面活性剤の恐怖!健康リスクを避けるための脱シャンプーと肌断食のすすめ

     脱シャンプーの挑戦 – 中毒から抜け出し、健康な髪を取り戻すまで

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⑥「安さの裏側」を想像して選ぶ

激安の洋服や日用品は、一見お得に見えるけれど、その価格の裏にはどんなストーリーがあるのか?を想像して買い物するようにしています。

安さの裏側には、労働搾取、環境破壊、劣悪な原材料が潜んでいる場合が多いからです。

「その商品は誰が、どこで、どんな環境で作ったのか」を考える習慣が、無意識の浪費を防ぎます。

私自身、安かったから〜で飛びついて何度も失敗した経験があります。原材料をチェックしてなくて廃棄したり、使って1年も持たず壊れたり、すぐ飽きてしまって捨てることになったり。そんな買い物は、ゴミを増やして環境破壊に加担しているようなものです。

今ではファストファッションのお店にはなるべく近寄らず、メルカリで品質のいい中古品を探してみたり、新品で買う場合は、飽きのこないシンプルなデザインで、リネンやオーガニックコットンなどの天然素材、しかも長く愛用できるしっかりとした「日本製 Made in Japan」の縫製のものを選ぶようにしています。

関連記事ー中国系ECサイトの魅力に潜む怖い罠ーリスク最小限で安全なショッピングのために知っておくべきこと

⑦「使い捨て」癖をやめる

キッチンペーパー、ラップ、チャック付き保存袋、プラスチック容器…。便利ですが、使い捨て文化はお金も資源も浪費します。

特に私は中華圏の視聴者が多いYouTubeを運営していますが、日本人とは比較にならないほどの環境意識の高さにいつも驚かされます。

台湾はどこの国よりも早く、スーパーのレジ袋や使い捨てストロー、使い捨てカトラリーを廃止しており、水筒や自前のカトラリーを持ち歩いたりする人が非常に多いのです。

5年前の一番最初の方の常備菜を作っている動画で、当時ラップやビニール袋を使いまくっていました。そしたら、コメント欄を見ていただくとわかりますが、炎上レベルの批判コメントの山です。笑

日本の料理系YouTuberさんで、そこに意識を持っている人は、まだまだいません。普通にラップをピッと切って使い、ジップロックを惜しげもなく利用する。そのことに関して批判コメントも一切なし。私はすでに5年前に袋叩きにあってるので、その意識の違いをずっと感じています。日本では当たり前の使い捨ての行為が、海外ではびっくりされることが多いのです。そこらへんの感性を養う上でも、今の使い捨て文化が発達した日本の生活に、もう少し疑問を持つセンスも大事かなと思います。

しかしそんな日本にも、昔ながらのいい商品がたくさんあることにも気づきました。

例えば晒のような布巾、琺瑯容器、ガラス、陶器、掃除用具では、乾燥させたヘチマ、ガラ紡織のコットン布、亀の子束子などなど。繰り返し使えて品質が良いものが日本には多いので、それらへ切り替えていけば、驚くほどゴミも減り、ストック類の管理も楽になり、買い物の回数も激減します。

ポイントを貯めて月一ドラッグストアに走り、あれもこれもと使い捨てグッズを爆買いして備蓄する必要はそもそもありません。

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使った人から癖になる!寿司職人専用のサラシ「シャリさらし」Mサイズ(20枚入り)

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使った人から癖になる!寿司職人専用のサラシ「シャリさらし」Lサイズ(10枚入り)

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水だけで油汚れ落とせる食器洗い用ミニタオル2枚組 オーガニックコットン

特殊製法の綿100%ミニタオルは、水だけで油汚れを落とせる。農薬や薬品不使用のオーガニックコットン。

⑧「代替品を考える力」を育てる

使用用途別で分ける洗剤から汚れの性質で分ける洗剤へ変えたり、 保存容器を100円均一で買ってるくのではなく、なるべく空き瓶を再利用したり、もらった紙袋や新聞紙を生ゴミ袋にしたり…。買わずに「工夫して使う」ことで、モノが増えず、創造性もUPします。

「収納が足りない→収納グッズを買う」ではなく、まず家の中を整理してみれば、使ってない収納グッズが出てくるはずです。

まずはあるもので代用できないか?と考える癖をつけましょう。

「買わずに工夫する」ことで、モノの大切さがわかり、自己肯定感にもつながります。

買い物する前に必ず「それって消費?浪費?投資?」を考える習慣

買い物前に「これは消費か、浪費か、投資か」を自問する習慣を持ちます。

例えば食品を買うとして

  • 消費=生活に絶対必要なもの(例:米・野菜・卵・肉など日々の暮らしで必要な生鮮食料品)
  • 浪費=衝動買い・ストレス解消の買い物(例:おかし、インスタントラーメン、ジュースなど健康を害するかもしれないその場限りの嗜好品)
  • 投資=健康・学び・自己成長への出費(例:農家直送の有機野菜、平飼い卵、自分に足りない栄養素を補うサプリメントなど将来のために重要な栄養)


この視点を取り入れることで、お金の使い方に「軸」ができ、後悔のない支出が増えていきます。

おわりに|本当に豊かになる選択とは?

「No Buy 2025」は“我慢”ではありません。

「買わないからこそ見える豊かさ」に気付くための選択だと思うんです。

最後に宣伝みたいになっちゃいますが….😅

私たちのショップ小恰好商店(@shoukakukou)では、そんな私が実際に使い、ぜひこれはみなさんにもおすすめしたい!と思う商品だけをラインナップしています。

身体にも地球にも優しく、生産者が見える日本製の製品がほとんどです。

昔ながらの製法で作られた無添加調味料、再利用可能な日用品、使い続けるほどに愛着が生まれる家庭用品など、暮らしを整えるモノばかり。

「買わない」ことばかりに囚われすぎるとかえって反動が起きますので、「本当に意味あるモノを選ぶ力」を身につけることで、持続可能で幸福度の高い暮らしになると信じています🌏✨

日本の素晴らしいものたち 小恰好商店

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