12月の新商品として発表した、当店オリジナル商品のJHB(Japanese Honey Bee)蜜蝋バームシリーズ。

鹿児島県大隅半島の本土最南端、原生林が広がる自然豊かな地。この地で育まれた日本みつばちの蜜蝋をふんだんに使用した保湿バームが、発売後多くの方にご購入いただき、そして感動の言葉をたくさん寄せていただき、本当に嬉しく思っています。
今日は、その開発背景や使用感、驚きの効果、そして未来の展望について詳しくお伝えします。
奇跡のコラボレーションが誕生したきっかけ
去年の夏にある出会いから販売にこぎつけた希少な日本みつばちの生蜂蜜。
瓶の中でぷつぷつと泡が立ち、発酵が進むその姿と、舐めたらびっくりするほど酸味と深い味わいを感じるそれは、今までに味わったことがないような蜂蜜で、ご購入いただいた方からたくさんの感謝のお言葉をいただきました。
そして、この日本みつばちが生み出す最高の蜜蝋を、分けていただけることになりました。
冬の乾燥シーズンに抱えていた肌悩みからの発想
私がこの蜜蝋を使ってバームを作ろうと思い立ったのは、一昨年日本へ帰国し、最初の冬を経験したことでした。
長年住んでいた台湾台北市は冬も湿度が高く、むしろ夏の紫外線の方が問題で、これといったトラブルを感じることなく過ごしてまいりました。しかも肌断食生活が長かったので、これといったセルフケアもしないまま、日本の冬を迎えてしまいました。(完全に日本の冬の乾燥をなめてました。。。)
年齢とともに肌の調子が揺らぎがちな上に、急激な気温や湿度の変化に肌がまったくついていかず、乾燥による肌荒れや小皺、吹き出物に悩まされ始めました。
去年の夏「このまままた冬を越すのが怖いな……」そう思った時、ふと頭に浮かんだのが、昔から自然派の人たちが保湿やスキンケアで使ってきた成分【蜜蝋】でした。
北海道下川町でオーガニックコスメを作るSORRY KOUBOUさんとの出会い
当店で販売している大人気のはちみつ石鹸と、カモミール石鹸。これらを製造するクラフトコスメメーカーが、北海道下川町のオーガニックスキンケアブランド SORRY KOUBOUさんです。

ちょうど蜜蝋を分けていただけるという話が整った翌日、東京の展示会で来ていた彼女たちに直接会うことができました。
彼女たちが作る蜂蜜石鹸とカモミール石鹸をずっと愛用しているため、その実力を確信していましたので、新しいアイデアを託すことに迷いはありませんでした。
新しいバーム作りの提案をすると、彼女たちは未体験の日本みつばちの蜜蝋に大変興味を示し、すぐにこの新しいチャレンジを快諾してくださり、この贅沢なコラボレーションが誕生しました。
3ヶ月間使い続けた蜜蝋バームの驚きの実感
JHB蜜蝋バーム(Japanese Honey Bee Wax Balm)
顔、唇、手、髪など、乾燥が気になるあらゆる箇所で使える全身用バームが「JHBバーム」です。夫はヘアーワックスでも使っています。すごい万能なバームです。
完成まで配合割合を変えながら試作品を何度も試し、3ヶ月以上毎日使い続けました。

私がこの冬を迎えて強く感じたのは、「今年は肌の乾燥をまったく感じない」という驚きの事実です。去年悩まされていた、顔の突っ張りや粉を吹いたようなかさつき、目尻の小皺まわりの痒みなどがほぼゼロといっていいほど起きていません。
さらに嬉しい発見だったのは、ストレスや疲れなどで吹き出物が出そうだなと感じたときに、このバームを厚めに塗って寝ると、翌朝には小さくなって落ち着いていることです。特に私の場合は、忙しかったり睡眠不足だったりすると、顎まわりにポツッとできることが多かったのですが、このバームを塗ると悪化せずにすぐ回復してくれるんです。

天然蜜蝋には鎮痛・肌の不快感を和らげる成分が含まれており、皮膚の炎症や痒みを緩和する効果があるとされています。また、抗菌作用もあるとされ、ニキビができやすい肌のケアにも役立つと言われています。
さらに蜜蝋自体に天然の乳化作用があるため、人工的な界面活性剤を加えることなく、滑らかな使用感を実現し、様々な油分や成分を安定的に均一に分散させることができます。また肌を柔らかくする柔軟効果もあり、あらゆる肌質の方にお使いいただけると実感しています。

リップバームには絶滅危惧種のニホンムラサキの紫根エキスを配合
JHB紫根リップバーム(Japanese Honey Bee Wax Lip Balm)
同じく日本みつばちの蜜蝋をベースにした「JHB紫根リップバーム」は、特に唇まわりのケアに注目して仕上げた一品です。
唇は乾燥しやすくデリケートなパーツだからこそ、蜜蝋によるうるおいサポートと、天然由来オイルのなめらかな使用感が重宝されます。そこに、とても希少なニホンムラサキの紫根エキスを配合しました。

『万葉集』にも詠まれた日本固有の多年生草本「ニホンムラサキ」の「紫根」は、高貴な紫色の染料を生み出すことから、古代は皇室や貴族のみが使用を許されていました。
古来より紫根は紅花、藍草とともに日本三大色素の一つとして、薬用・染色植物として知られてきました。しかし、長い歴史を持ちながらも、ムラサキの栽培技術は今でも確立されておらず、栽培後の収穫率はわずか5%程度。さらに涼しい気候を好むため、近年の温暖化の影響で生育数が激減し、環境省の絶滅危惧種に指定される「幻の薬草」となっています。
SORRY KOUBOUの二人の職人は、種から日本ムラサキを育て、紫根を化粧品原料として使用することを目指してきました。今回のコラボの話で、色をつけて欲しいと言った時、
「あ!私たちずっと日本ムラサキを育てているんです!」と言って、今回その彼女たちが育てた日本ムラサキから抽出した紫根を惜しげなくご提供くださいました。

紫根のスキンケア効果は非常に優れているとされ、様々な肌トラブルを落ち着かせ、くすみやシミを改善し、肌に滑らかで輝きのある質感を与えるとされています。保湿力や肌の状態を整える効果も期待されています。現在では紫根の入手が困難なため、かつての超高級化粧品の時代は過去のものとなり、今では入手がほぼ不可能となっています。
リップバームは肌断食中の方におすすめです
今回のリップバームは名前こそ「リップ」ですが、シミやかすみのある頬にもお使いいただくことをお勧めします。私自身、この3ヶ月間、試作品を朝晩使用していますが、頬のシミが徐々に薄くなり、紫根の魅力を再確認しました。
また、私のように肌断食をしている人は、普段お化粧を一切しません。ですので、スキンケアとしてだけではなく、チークやリップの代わり、血色を良く見せるために使っています。

53歳のお肌を晒すのは大変恥ずかしいことですが、ここまでで許してください🙏💦
まるで“家庭の常備軟膏”のような頼もしさ
最近では少しでも肌に違和感がある場所、たとえばかゆみが出たときやささくれ、シミが気になり始めたところなどに、状態に合わせてどちらかのバームを塗っています。すると、ひどくなるどころか、早い段階で元の健康な状態に戻っていることがしばしば。まるで家庭の常備軟膏のように、「肌に何かあったらとりあえず塗る!」という使い方をしています。
もちろん、このバームは傷薬でもニキビ薬でも美白クリームでもありません。しかし、肌が不快感を訴える瞬間にすぐ塗っておくと、まるで体が本来持っている修復力や再生能力が後押しされるような気がして、改めて自然由来の成分のパワーを思い知らされています。
私はこれまで長年「肌断食」を行ってきたほど超敏感肌ですが、そんな私の肌でも刺激をほとんど感じずに使えるのがありがたいです。

また、今年の冬はインフルエンザが猛威を奮ってますが、外出する際は必ず、ウイルスや菌をブロックするイメージで、鼻の中に満遍なくバームを擦り込んで出かけます。それが功を奏しているのか、今年の冬はまだ一回も体調を崩すことがありません。
まずはお試しいただくために適正価格に設定しました
適正価格を維持するため、大容量ではなく小分けにし、そして使用期間中の新鮮さを保てるようにしました。
リップクリームは一日4、5回塗っていただいて約1.5~2ヶ月、クリームは毎日全顔に使用して約1ヶ月くらいの量にしました。
しかし、もっと顔だけでなく全身やヘアワックスとしても使いたいという要望があるので、大容量版の展開をしようと考えております。
リップバームには希少原料である紫根の在庫が限られているため、数量に制限がありますが、まだ在庫はあるので、ぜひ使ってみていただきたいです。
ABセンシティブシールドと共に救急アイテムとして、または積極的なスキンケアアイテムとして、この2つの厳選されたJHB蜜蝋保湿バームとJHB紫根リップバームをスキンケアのルーティンに加えていただき、自然の希少な原料がもたらす素晴らしい潤いをお楽しみいただけることを願っています。
コラボパートナーへの感謝
この二つのバームを誕生させるにあたっては、SORRY KOUBOUさんの存在が欠かせません。私の拙いイメージやアイデアを的確に形にしてくださり、試作品を何度も作っては改良を重ねてくれたおかげで、肌にやさしいだけでなく、心地よい使用感にもこだわった、理想系のコスメに仕上げてくださいました。
そして、貴重な日本ミツバチの蜜蝋を分けてくださったシーアグジャパンの肥後様にも心から感謝しています。この地で収穫された蜜蝋は、まさに自然そのものの香りや力を凝縮した特別な素材です。手つかずの照葉樹林や多種多様な植物が生い茂る環境で育まれた日本ミツバチだからこそ得られる、純度の高い最高品質の蜜蝋であると実感しています。
このバームを世に送り出せたことが本当に嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。
原生林の日本ミツバチがもたらす生蜂蜜の魅力もシェアしていきます
去年の11月末、年に一度の収穫現場に立ち会わせていただきました。
現場では、一切添加物を加えていない本物の生蜂蜜を味わう機会にも恵まれました。日本ミツバチが野生に近い環境で集める蜂蜜は「百花蜜」と呼ばれ、とにかく風味や香りが豊かで奥深いのが特徴。そんな日本ミツバチの蜂蜜や蜜蝋には、まだまだ研究が進んでいない“自然の不思議”がたくさん秘められているのではないかと感じています。
今後はこのバームの魅力だけでなく、原生林の日本ミツバチが生み出す生蜂蜜の素晴らしさや、自然とともに暮らす上での気づきなども、みなさんにシェアしていきたいと思っています。まだまだ未知の部分が多いからこそ、これからの活動や情報発信が私自身とっても楽しみです。
これからの展望
超敏感肌の私にとっては、まさに【とっておきのセルフケアグッズ】となったこの蜜蝋バームたち。
個人的には、薬箱に入れておきたいほどの頼もしさを日々実感しています。
今年もこのバームや日本ミツバチの生蜂蜜のストーリー、そして自然環境が生み出す希少な恵みを、たくさんの方にお届けできるよう活動を続けていく予定です。
もし「まだ使ったことがない」「興味はあるけど半信半疑」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お試しになってみてください。香りやテクスチャー、そして肌がふっと楽になる感覚を通じて、自然素材ならではのパワーを感じていただけると思います。
長文を最後までお読みいただき、ありがとうございます。
これからも皆さまの肌がいきいきと健やかでいられますように、そして素晴らしい自然の恵みがより多くの方へ届くよう、今後も頑張って活動していきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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