あなたにとって、食費は家計で削るべき項目の一つでしょうか?
近年、インターネットで「食費 削減 方法」や「食費 節約」を検索すると、多くの情報が出てきます。
特に住宅ローン、教育費、娯楽費を確保するために食費を削る家庭が増えているのも事実です。しかし、私はこれに異を唱えたいと思います。
私の考えは、「食費は未来の自分や家族への最高の投資であり、決して削るべきではない」というものです。
ではなぜ食費を削ってはいけないのか、その理由を具体的に見ていきましょう。
短期的な節約がもたらす健康への影響
確かに、高価な食材を使うと、日々の食費が上がることは一見損に思えるかもしれません。
しかし、食事を長期的な視点で考えることが重要です。短期的な節約が将来的にどんなリスクをもたらすのか、じっくり考えてみてください。
食生活の乱れが招く病気
現代社会では、食生活の乱れが原因で多くの病気に悩まされています。糖尿病、ガン、高血圧、肥満など、挙げればきりがありません。
カップラーメンやコンビニ弁当、スーパーで売られる安い食パン、簡単で手軽なお惣菜や冷凍食品などを食べ続けるだけで、すぐに病気になるわけではありませんが、確実に日々の食事の積み重ねが将来の健康を左右するのです。
みんな「健康が第一」とは分かってはいるけど、実際その価値に気付かず、病気になってみて初めて健康だった頃のありがたみをしみじみ感じるものです。
食費を削って安価な食品で済ませ続けていると、その影響は確実に15年後に表れてきます。通院や薬代で莫大な出費を強いられる可能性も高く、結果的に医療費の方が食費の節約以上に高額になるかもしれません。しかも、通院や入院で自由な時間も拘束され、それによって生涯賃金が変わってしまうことだってあります。要するに、目先の食費をケチったばかりに、将来損をするということです。
健康なうちからその価値に気づいて、日々食生活に気をつけてきた人が、100年人生を謳歌できる人です。
成功者たちが食に投資する理由
スポーツ選手や起業家などの成功している人たちは、日々の「食」に大きな投資をしています。
それは、最高のパフォーマンスを出すために不可欠だからです。
彼らは、食材の選び方、調理法だけでなく、食べる時間や量、質に至るまで徹底的にこだわります。
大谷翔平選手の食事管理
例えば、大リーガーの大谷翔平選手は、桁違いの年俸をもらいながら、ほぼ外食をしないそうです。
毎日の食事を自分で自炊し、高タンパク・低脂質を基本としています。
米やタンパク質を中心に、肉、魚、ホタテなどの魚介類を積極的に摂取しているそうで、最近ではダルビッシュ選手の影響から、米は白米から玄米に変え、料理で砂糖を一切使わないそうです。
また、2020年のオフシーズンには、血液検査で自分に合った食材とそうでない食材を徹底的に分析し、「卵」が自分に合っていないとわかったため、食事から排除、もしくは影響の出ない範囲に抑えているそうです。それ以前は、毎食でゆで卵を3個食べていたそうですよ。
そして、名だたる名選手がやっているグルテンフリーも始めたそうです。
小麦製品を避けることで、さらなるパフォーマンス向上を目指しています。
このように、成功者たちは食生活を徹底管理することで、体を内側から最高の状態に保ち、結果として素晴らしい成果を出しています。
食が全ての基盤になる
結局のところ、全ては「食」がスタート地点です。いくら他のものにお金をかけても、スタート地点である食事が正しくなければ、その投資は無駄になってしまうのです。
美容に高級化粧品を使う前に
例えば、美しくなりたいからと高級化粧品に投資する前に、まずは内面から美しさを引き出す食事に注目すべきです。甘いものを多く摂取すれば、糖化が進み、肌を老化させる原因となります。美肌を目指すなら、栄養バランスの取れた食事が重要です。
子供の学力向上を目指すなら
また、子供の学力向上のために塾に行かせる家庭も多いですが、食事が不十分であれば、その投資は無意味です。塾通いで帰宅が遅くなり、寝る直前に菓子パンや麺類だけの夕食で済ませていたんでは、必要な栄養を摂ることができず、日中の集中力や学習パフォーマンスが低下します。夕飯は必ず寝る3時間前には済ませるようにし、朝食もきちんと栄養バランスの取れた食事を提供することで、学習の質も向上します。
健康器具を使う前に
健康器具を購入して運動しても、栄養バランスが悪いと効果は半減します。まずは食事で栄養バランスを整え、良い細胞が作られやすい環境を整えてから、その上で健康器具を使用することで、より効果的に健康を維持することができます。
食費は将来への投資—今すぐ見直すべき理由
しつこいかもしれませんが、大事なことなので最後にもう一度言いますね。
もし、あなたが食に投資をしていなければ、今すぐ始めましょう。
方法は簡単。
無駄な出費を探し出し、少しずつ食費に充て、正しい食材を購入すれば投資完了なのです。
まずは、原料(野菜や肉、魚)から手作りすることです。
なるべく原料が少ない昔ながらの製法の調味料を選び、変な加工処理がされていない、素材からただ圧搾しただけの良質な油を使って、鉄鍋や土鍋で作るだけです。
少し余裕で出てきたら、まずは、裏の表記をチェックして、必ず原材料が国産のものを選びます。野菜や肉も必ず国産を選びましょう。
もう少し余裕があったら、無農薬の野菜や抗生物質が使われていない国産肉、養殖ではない天然の魚を選びましょう。調味料も無添加のものにこだわってください。そうやって少しづつ加工されてない食品、クリーンな食材を口に入れるようにしていきましょう。
今食べているものが、15年後のあなたや家族の健康を担保します。
食費は将来の自分への投資、そんなふうに考えて日々の食事計画を見直してみてくださいね。
まとめ:食費を削らず、健康な未来に投資しよう
食費は短期的には節約できる項目に見えるかもしれませんが、長期的な健康を考えると、削るべきではない重要な項目です。健康な体を保つためには、毎日の食事がスタート地点となり、そこに投資することが必要不可欠です。
食費は未来の自分への投資です。将来、病気や医療費で苦しまないためにも、今から栄養バランスの取れた食生活を意識して、健康を維持するための投資を始めてみましょう。
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