他人を説得しなくても「勝手にいい方向に動き出す」方法:まずは自分が行動しよう!

サステナブルな生き方

先日、Instagramでこんなご相談が送られてきました。

「母が癌の標準治療を受けているのに、スーパーで売っている安いパンや添加物の多い惣菜、悪い油を使った揚げ物などを変わらず買ってきて食べてしまうんです。いくら言っても言うことを聞かないので、どうしたらわかってもらえるのでしょうか?」ということでした。

実は、このような悩みは珍しくありませんよね。大切な家族や友人が健康に良くないとわかっているものを口にしていると「やめてほしい」と思うのは当然でしょう。しかし、いざ「こうしたほうがいいよ」と伝えようとしても、相手に届かない・受け入れてもらえないジレンマに陥ることは多いものです。

健康的な選択が伝わらないジレンマ

そんな方におすすめなのが、私自身も実践している「相手を無理に説得しない」方法です。

私は小さい頃からアレルギー持ちで、化学物質や食品添加物を過敏なほど避けるライフスタイルを送っていますが、身近な家族や友人に対してあえて強制したり、説得したりは絶対しません。

なぜなら、言ったところで土台無理な話です。人の習慣や意識を簡単に変えることは不可能だからです。

ではどうやって周りの人たちを変えていくことができるのか? 

本記事では、テレビCMの広告構造や、自分が周りの意識を変えたいと思った時に取る行動、そして実践ステップなどを詳しく解説します。

テレビCMの広告構造が与える影響

私たちの生活において、テレビは長年「当たり前」の存在でした。昭和生まれの多くの人は、テレビとともに日常を過ごしてきたはずです。もちろん私もそうです。

しかし、皆さんと少し違うのは、私は20代から海外生活が長く、必然的にテレビを観ない時代が続き、テレビなしの生活が当たり前になってしまいました。日本に帰国した後も、家にテレビを置こうと思いませんでした。

そんな我が家が、最近どうしても観たいドキュメンタリーがあり、動画ストリーミングサービスに1ヶ月間だけ課金しました。そこで気づいたことがありました。

それは、テレビの収益源はほとんどがスポンサー企業からのCMです。そしてそれらの企業から販売されている商品が、必ずしも健康に良いとは限りません。しかし、テレビ局はスポンサー企業とのお付き合いが生命線のため、それが仮に身体に悪いものや、使い続けると問題が起こるようなものであっても、知らんぷりして大々的に宣伝するわけです。しかも、それらを批判するような専門家などがテレビに出てくることは論外で、一切真実が語られることはありません。

例えば以下のような商品が、1時間のドキュメンタリー番組の端々で宣伝されているんですよ。

  • 陽イオン界面活性剤が大量に入った柔軟剤
    (香りが長続きする、という謳い文句を若い実力派の俳優たちで宣伝)
  • 人工甘味料たっぷりの糖質オフ缶チューハイ
    (実は海外で禁止されている成分が含まれている場合もあるのに、有名俳優が美味しそうに飲み干すシーン)
  • 臭素酸カリウム入りのパン
    (欧米では禁止されているが、日本では使用OKの劇物が使われているのに、国民的女優が優しそうに微笑む)
  • 大量の添加物を含む「お鍋の素」
    (酵母エキスや異性化糖などが含まれて味覚が麻痺してしまうのに、家族団欒のイメージを植え付ける)

普段テレビを観ない私は、テレビを観るってこんな弊害があったんだ!ということに気付いてゾッとしました。そりゃ〜あれこれ文句を言ったところで、毎日頻繁にテレビを観る老人にとっては、寝耳に水、暖簾に腕押しですわ。笑

こうした広告を有名俳優やタレントがあたかも当たり前のように「美味しそう」「便利そう」に紹介するので、テレビを日常的に視聴していれば、それらを「みんな使ってるんだから身体に悪いわけがない」と思い込んでしまいます。

実は多くの人が、どれほどの化学物質や添加物を摂取しているかを意識しないまま暮らしているんだなということに気付かされました。

他人を変えようとしない理由

「では、そんなテレビCMの商品を避けるために、周りにも教えてあげよう」と思うかもしれません。しかし、それはむしろ逆効果です。変人と思われるだけなのでやめておいた方が無難です。笑

例えば友人宅で本醸造じゃない偽物の「減塩醤油」が出されたり、「マイクロビーズ入り洗剤」の香りが服から放たれていても、口を出すことは御法度です。なぜなら、他人を変えることはできないからです。

  • 言葉でいくら説明しても、すぐには届かない
    食や化学物質への意識は、個々人が生活の中で自然に気づくか、興味をもたない限り変わりません。人は「自分で納得した瞬間」に大きく行動を変えやすい生き物であり、強要や説得では逆効果になることもあります。
  • 自分が元気に輝いていると、周りが興味を持つ
    相手が興味を示さないうちからあーだこーだと言うより、私自身が健康的な食事や生活を続け、肌艶や顔の血色が良く、若々しく見えていれば、自然と「スキンケアは何を使ってるの?」「食生活で気をつけていることは?」など質問される機会が増えます。そこではじめて、自分のやり方をシェアするほうが、相手にスッと受け入れられやすくなるのです。
  • 家族であっても他人は他人
    ときに「夫や妻、親だから言えばわかってくれるはず」と思いがちですが、実際には最も身近な家族も「別の人格」。お互いの価値観や生活スタイルが完全に一致するわけではありません。だからこそ、口を出すことは逆効果につながります。

結論としては、自分がいいと思うことをただひたすらマイペースで続けることが、結果的に相手を動かす近道なのです。

自分が変わることで周りが変わる:具体的ステップ

それでは、どうすれば自分の行動が周りに影響を与えられるのでしょうか。ここでは、誰でも始めやすい具体的なステップを紹介します。

ステップ1:まずは自分の体験を深める

  • 知識よりも体感を優先する
    食事の改善や化学物質の排除を始めるときは、細かいデータを追いかけるよりも、自分の体調や肌の調子、睡眠の質などをじっくり観察しましょう。自分で変化を感じれば感じるほど、何も言わなくても周りもその変化に気付くでしょう。
  • 体験を記録しておく
    日記やメモ、スマホのアプリなどで、日々の状態を簡単に書き留めておくとよいでしょう。もっとポジティブな方法なら、ブログやSNSで発信するのもアリでしょう。周りがそれに気付いてアドバイスを求めてきたら、それらの資料を見せてあげてください。どれくらいの期間でどのように変化したかが写真など目で見てわかると、説得力のある実例として相手の心が動きます。

ステップ2:身近なアクションを習慣化

  • 安いパンや総菜を“やめる”のではなく“違う選択肢”を探す
    スーパーで買えるオーガニック食材や無添加食品を少しずつ試してみるのも方法です。あくまで「禁止」や「我慢」ではなく、「新しい選択肢を増やす」「健康に良いものを選ぶゲーム」のような感覚を自身の中で続けることで、周りの見本となっていくでしょう。
  • 洗剤やシャンプーを少しずつ変える
    合成界面活性剤の少ない製品や、環境に配慮した洗剤を取り入れるなど、小さな変化からスタートします。自分で使い続けるうちに「これは良さそうね」と周りが気づくケースも多いです。

ステップ3:必要以上に口出ししない

  • 「情報を与えたい気持ち」をあえて抑える
    身近な人が添加物まみれの食品を買い続けていても、「それ、体に悪いよ!」と制止するのは逆効果になりがちです。むしろ、相手からアドバイスを求められるまで待ったほうが、素直に話を聞いてもらいやすいです。「こうしろ!ああしろ!」と言われるより「こうしたらこうなったよ!」と言う方が説得力があると思いませんか?
  • 無理に変えようとしない
    もし自分が健康で元気な姿をキープできていれば、周りは自然と興味を抱きます。「何でそんなに肌がキレイなの?若々しいの?」と聞かれたら、そこで初めて自分のライフスタイルや商品選びのコツを教えましょう。

ステップ4:周りの「気づき」を待つ

  • 家族やパートナーにも強制はしない
    夫婦間であっても強制せず、自分が実践する姿を見せるだけで十分です。私の夫も、私がクロレラを飲み続けているのを見て「なんか良さそう」と感じ、こっそり飲み始めるようになりましたし、今では強制などしていないのに、シャンプーやボディーソープも使わなくなりました。
  • 周りが変わるタイミングをキャッチする
    ある日突然、「運動を始めたい」「こういうサプリが気になる」などの言葉を聞くかもしれません。そのときは親身になって相談に乗り、一緒に商品選びやレシピ探しを手伝うことで、さらに相手の意識が高まります。

周囲を自然に巻き込む実例・ケーススタディ

Instagramの記事でも紹介しましたが、私の実家では、健康的な私の習慣を見て両親が突然「エアロバイクが欲しい」と言い出しました。運動が身体に良い!と言い続けても変わらなかったでしょう。これはまさに私が「口を出さずに自分の行動を続けた」結果です。さらに、両親もクロレラや黒炒り玄米茶に梅干しの黒焼きを入れて飲むようになったのも、強制したからではなく、私をみて、「効果がありそうだな。」と思ったからに過ぎません。

このように、身近な人が健康的な生活に興味を持ち始めるタイミングは、年代に関わらず、意外と突然やってきます。日々の小さな行動を積み重なることで、相手にとって「やってみてもいいかも」と思える材料が増えていくからです。

まとめ:説得よりも「自分が楽しむ姿」を見せよう

相手にいくら「こうしたほうがいい」と伝えても、すんなり受け入れてもらえないのはよくある話です。しかし、自分が健康的な生活を続け、肌や心の状態が良好である姿を見せていると、相手は「それ、ちょっと気になる」と自然にアプローチしてくるもの。無理に説得しなくても、あなたの発する「元気オーラ」が最大の説得力になっていきます。

特に病気の家族がいる場合は、「なんとか助けたい」「食生活を変えさせたい」という気持ちが強くなるもの。しかし、そのエネルギーを“説得”に使うよりも、まずはあなた自身が楽しみながら健康的な生活を実践し、それを周囲に示すことに注力してみてください。そうすればきっと、少しずつではあっても、周りの大切な人に変化の芽が生まれるはずです。

実践するなかで気づいたことや疑問があれば、ぜひコメントやSNSでシェアしてください。多くの人と情報交換をしながら、一緒に「説得しない健康習慣」を広めていきましょう。

日本の素晴らしいものたち 小恰好商店

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