眠れない夜の正体は「夜間低血糖」──寝る前の蜂蜜が睡眠の質を上げ若さを保つ秘訣だった!

眠れない夜の正体は「夜間低血糖」──寝る前の蜂蜜が睡眠の質を上げ若さを保つ秘訣だった! 体質改善・健康法

こんにちは、小恰好商店 店長のmikoです。

「最近、夜中に何度も目が覚める」
「3時頃必ずトイレに起きてしまい、そこから眠れない」
「朝起きたとき、寝た気がまったくしない」──。

50代を過ぎたころから、こんな悩みを持つ方が多いんじゃないでしょうか? 実際、私も以前はその一人でした。

昔はお酒が不眠の原因だとずっと思ってきました。そのため断酒も決意し、すでに1年経過し、1滴も飲まずに継続しています。たしかにお酒をやめてからは、あの頃よりはずいぶんと眠れるようにはなりました。

しかし……それでも100%最高の目覚めというにはスッキリしない。夜中にトイレに起きてしまい、そこから30分くらい寝れない。朝起きたときの軽い疲労感がまだ取れない。なんだかお酒だけが原因じゃないような気がしてきたんです。

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薬要らずの体を手に入れた54歳店長mikoの「食とデトックス」全記録。八重山クロレラと麹水サワーが断酒生活を支えてくれました!

▶︎「女54歳、お酒やめました」毎日飲酒を30年続けた私が、薬要らずの体を手に入れた『食とデトックス』の全記録

そこから、あれこれ対策しました。

寝室の温度を変えてみたり、寝る前のスマホをやめてみたり、寝る2時間前には部屋の灯りを暗くしてみたり、睡眠に効くと言われているサプリメントを試してみたり…。でも、どれも決定打にならない。それは、腕に付けているスマートウォッチの睡眠中のHRV(心拍変動)が物語っていました。

スマートウォッチで測定した睡眠中のHRV(心拍変動)データの画面
▶︎ グラフの青い線がHRV(心拍変動)。このグラフに揺らぎがないということは、睡眠中副交感神経に移行していないということ。要するに睡眠の質が改善していないことを示していました。

しかし、『あるもの』を夜寝る前に口にするだけで、HRV(心拍変動)も上がり、夜間覚醒が起こらなくなったのです。

そのあるものとは、当店で取り扱っているニホンミツバチの蜂蜜でした。ちょこちょこ寝る前に舐めていたのですが、舐めた日の次の日は、目覚めが違う気がする。そこで、昨年11月、この蜂蜜をバルクで自宅用に仕入れました(高級バッグが買えるほどの大人買いです!🤭)。それ以来、夫婦で毎晩寝る前にスプーン2杯、だいたい大さじ1杯をペロッと舐め続けました。

自宅用にバルクで仕入れたニホンミツバチの生蜂蜜が入った赤い蓋の大きな瓶が2本並んでいる様子
▶︎ 11月にバルクで仕入れた自宅用のニホンミツバチの奇跡の生蜂蜜。ちょうど余っていた一昨年の分をわけていただきました。結晶化してクリーム状になっているのが、本物の証です
ニホンミツバチの生蜂蜜が自然発酵して表面に細かい泡が立っている様子を上から撮影した写真
▶︎ 蓋を開けると、表面にびっしりと発酵の泡が。これが本物の日本みつばちの蜂蜜だけに起こる「自然発酵」です。

正直に言うと、最初は「蜂蜜で睡眠が変わるなんて、本当かな?」と半信半疑でした。でも、2ヶ月続けていくうちに、明らかに朝の目覚めが違うと確信してきました。スマートウォッチのHRVのスコアも目に見えてどんどん改善していったんです。

蜂蜜を舐め始めてから改善したスマートウォッチの睡眠分析画面で心拍数や心拍変動やSpO2などの睡眠データが表示されている
▶︎ この日の夕食はお鍋だったため、水分が多く2回ほどトイレで目覚めましたが、HRVは過去一番の素晴らしいカーブを描きました。いつものように炭水化物を摂らなかったものの、寝る30分前に大さじ1杯のこの蜂蜜を舐めた効果が出ました。

蜂蜜を舐めた日は、HRV(心拍変動)がカーブを描くんです。しかも、変化は数値だけじゃありません。いつもなら昼過ぎにジムから帰ってくるとガッツリ疲れた顔をしているのに、蜂蜜を舐めてしっかり眠れた翌日は「目がしっかり開いて、正気が宿っている」と夫に言われるんです(笑)。私自身も鏡を見ると、10歳若返ったんじゃないかと思うくらい元気な顔をしていて、改めて睡眠の大切さをしみじみ感じています。

本当にぐっすり眠れた日って、顔つきがまるで違うんですよね。それに、以前は夕方になると頭がぼーっとして集中力が落ちていたのが、それも一切なくなりました。

そこで思ったんです。「これ、体の中で何が起きているのか、ちゃんと数値で確かめたい」と。

思い切ってフリースタイルリブレをつけてみてわかった事実

実験で使ったのは、フリースタイルリブレ──血糖値を24時間リアルタイムで測れるセンサーです。「もしかして血糖値が関係しているんじゃないか?」という直感から、思い切って自分の腕に装着してみました。

フリースタイルリブレ2のセンサーの箱とセンサー本体、そして実際に腕に装着している様子
▶︎ 夫と二人で血糖値を24時間測定できるフリースタイルリブレ2を付けてみました。思い切って自分の腕に装着してみてわかったことがたくさんありました。

まず、蜂蜜を舐めない夜のデータを取ってみました。すると──。

夜中の3時〜5時頃、血糖値がガクンと下がっている。そしてその直後に、急激に跳ね上がっている。まるでジェットコースターのようなグラフが、毎晩繰り返されていました。

フリースタイルリブレで記録した夜間の血糖値グラフで明け方4時頃に70付近まで急降下している1日目のデータ
▶︎ 【蜂蜜なし・1日目】明け方4時頃、血糖値が70付近までガクンと下がっていますちなみにこの日は夕食に炭水化物を食べなかった日。3時から3時半にかけて血糖値が70近くまで下がっていって、4時にかけて急激に上がります。
フリースタイルリブレで記録した夜間の血糖値グラフで明け方4時頃に70付近まで急降下している2日目のデータ
▶︎ 【蜂蜜なし・2日目】翌日もほぼ同じパターン。試しに翌日は夜炭水化物を摂取し、寝る前に何も口にしなかった日。やはり朝方の5時頃にガクンと血糖値が下がっている。これが毎晩繰り返されていたのです

これが、私の「眠れない夜」の正体──「夜間低血糖」だったのです。

寝る前に蜂蜜を舐めた夜──グラフが一変した

では、寝る前に蜂蜜を舐めた夜はどうだったのか?

同じリブレを付けたまま、就寝30分前にニホンミツバチの生蜂蜜を大さじ1杯、ペロッと舐めてから眠りました。翌朝、グラフを開いて思わず声が出ました。

蜂蜜を舐めた夜のフリースタイルリブレの血糖値グラフで夜間を通じて血糖値が安定している1日目のデータ
▶︎ 蜂蜜あり・1日目】夜中も血糖値がほぼフラット。70を下回ることなく、穏やかに朝を迎えています
蜂蜜を舐めた夜のフリースタイルリブレの血糖値グラフで夜間を通じて血糖値が安定している2日目のデータ
▶︎ 蜂蜜あり・2日目】翌日も同じように安定。あの「ジェットコースター」が消えています。
蜂蜜を舐めた夜のフリースタイルリブレの血糖値グラフで夜間を通じて血糖値が安定している3日目のデータ
▶︎【蜂蜜あり・3日目】3日目もほぼ一直線。再現性があることがわかります。
蜂蜜を舐めた夜のフリースタイルリブレの血糖値グラフで夜間を通じて血糖値が安定している4日目のデータ
▶︎ 蜂蜜あり・4日目】4日連続で安定。たまたまではなく、蜂蜜が血糖値を支えていることが確信に変わりました。

蜂蜜を摂った日には、蜂蜜なしの夜に見られたような明け方のガクンという急降下がない。血糖値がほぼフラットなまま、穏やかに朝を迎えている。

「蜂蜜なし」と「蜂蜜あり」──蜂蜜なしの2日と、蜂蜜ありの4日。そのデータの差は歴然でした。体感で「蜂蜜を舐めると眠れる」と感じていたことが、血糖値のグラフではっきりと可視化された瞬間です。

では、なぜ寝る前の蜂蜜が夜間低血糖を防ぐのか? ここからは、そのメカニズムを科学的なエビデンスとともにお伝えしていきます。

夜間低血糖はなぜ起きるのか──肝グリコーゲンと脳の関係

リブレのグラフを見て「寝ている間にこんなことが起きていたなんて」と驚いた私は、そこから徹底的に調べ始めました。すると、夜間低血糖は私だけの問題ではなく、特に50代以降、女性の方に非常に多い現象だということがわかってきました。そしてその背景には、明確な生理学的メカニズムがあったのです。

私たちが眠っている間も、脳は休むことなくブドウ糖を消費し続けています。一晩で消費される量はおよそ40〜50g。この燃料を供給しているのが、肝臓に蓄えられた「グリコーゲン」という糖の貯蔵庫です。

健康な成人の肝臓のグリコーゲン貯蔵量は、およそ60〜90g。十分に蓄えられていれば、朝まで安定した血糖値を維持できます。

しかし問題は、この貯蔵庫が空になりかけたときに起こります。

血糖値やダイエットで糖質を気にするあまり、夕食で炭水化物を減らしていたり、もともと痩せ型で肝臓のサイズが小さい方(特に女性)、さらには脂肪肝で肝臓のグリコーゲン貯蔵能力が低下している方は、就寝時点でグリコーゲンが十分に補充されていないことがあるのです。すると、明け方3時〜6時頃、貯蔵庫が底をつきかけ、血糖値がストンと下がります。これがいわゆる「夜間低血糖」と呼ばれる状態です。

これは加齢とともに顕著になり、「朝早く目が覚めてしまう」「長時間続けて眠れなくなる」のも、実はこのメカニズムが大きく影響しています。

コルチゾールの緊急放出──夜中の覚醒と朝の疲労感のメカニズム

体はこの夜間低血糖を「緊急事態」と判断します。すぐにコルチゾール(ストレスホルモン)アドレナリンが大量に分泌され、筋肉のたんぱく質を分解してまでブドウ糖を作り出そうとします。これが「糖新生」と呼ばれる反応です。

血糖値は急回復しますが、代償があります。コルチゾールは交感神経を強く刺激するため、心拍数が上がり、体は「戦闘モード」に入ります。まだ眠っているはずの時間帯に、体だけが臨戦態勢になる──これが夜中の覚醒、頻繁なトイレ、朝の疲労感の正体なのです。

そして見逃せないのが、この反応が毎晩繰り返されることで、加齢とともに最も大切になる筋肉が少しずつ蝕まれていくということ。筋肉量は30代をピークに年間約1%ずつ減少していくと言われていますが、夜間の糖新生がその進行をさらに加速させ、サルコペニア(加齢性筋肉減少症)への道を開いてしまうのです。

夜間低血糖から糖新生が起きるメカニズムを8ステップで図解したインフォグラフィック。睡眠中の脳のブドウ糖消費から肝グリコーゲン枯渇、コルチゾール分泌、筋肉分解、サルコペニアへの流れを示している
▶︎ 【図解】夜間低血糖から糖新生が起きるメカニズムの全体像。脳のエネルギー消費→肝グリコーゲン枯渇→コルチゾール放出→筋肉分解→サルコペニアへと続く負のスパイラル

ご両親を見て、お腹周りに脂肪がたくさん付いて若い頃より太くなっているのに、やけに足や腕が細くなっている。膝は曲がり、腰は前に折れ、まるで体全体がくの字にうねるように姿勢が崩れている──。そんな状況を目にしていませんか?それこそがサルコペニアの姿です。

中年以降、なぜ睡眠の質が悪化するのか

40代・50代になると、多くの方に「インスリンの分泌能力の低下(痩せ型に多い)」や「インスリン抵抗性(肥満の方に多い)」が現れ始めます。日本では糖尿病患者と予備軍を合わせると成人の4人に1人、50代以降では3人に1人とも言われる時代です。

特にインスリンの初期分泌が弱い体質の方は、食後の血糖スパイクだけでなく、夜間の血糖コントロールにも影響が出ます。肝グリコーゲンが減ってきたときに「少しずつ放出して維持する」という繊細な制御がうまく働かず、夜間低血糖を起こしてからコルチゾールで急回復する──という乱暴なパターンに陥りやすいのです。

これが毎晩繰り返されると、睡眠の質は慢性的に低下し、日中のパフォーマンスにも影響します。さらにコルチゾールの慢性的な高値は、内臓脂肪の蓄積やインスリン抵抗性のさらなる悪化を招くという、まさに負のスパイラルを生みます。

ましてや更年期はホルモンバランスが大きく崩れる時期。エストロゲンの減少はインスリン感受性を低下させ、血糖値の変動幅を大きくします。さらに、プロゲステロンの低下は自律神経の乱れを招き、睡眠の質をさらに悪化させる。

つまり、更年期の女性は「夜間低血糖→コルチゾール放出→覚醒」のスパイラルに、もっとも陥りやすい状態にあるのです。40代・50代の女性で「最近急に眠れなくなった」という方は、年齢のせいと諦める前に、夜間の血糖値に目を向けてみてほしいと思います。

就寝前の蜂蜜が「効く」科学的な理由

原生林のはちみつ瓶から木のスプーンで結晶化したクリーム状の蜂蜜をすくい上げている様子
▶︎ 木のスプーンですくうと、とろりと濃厚なクリーム状。これをティースプーン2杯、寝る前にペロッと舐めるだけです。

ここで注目されているのが、就寝前に少量の蜂蜜を摂る方法です。

なぜ蜂蜜なのか。それは蜂蜜の糖組成に秘密があります。

蜂蜜の糖は、フルクトース(果糖)が約40%、グルコース(ブドウ糖)が約30%という構成です。グルコースは速やかに血糖値を上げ、脳にすぐ届くエネルギーになります。一方、フルクトースは肝臓でしか代謝されないため、血糖値を急上昇させずに肝グリコーゲンを直接補充できるのです。

つまり蜂蜜は、「今すぐの燃料」と「夜通しの備蓄」を同時に届けてくれる、理にかなった天然の食品なのです。

さらに重要なのは、蜂蜜はミツバチの唾液酵素によってすでに単糖にまで分解されている、自然界でも非常に珍しい食品だということ。消化に負担をかけずにそのまま吸収されるため、就寝前に摂っても胃腸に優しいのです。

臨床的にも、就寝30分前にティースプーン2杯(約14g)の蜂蜜を摂ることで、約5〜6gのグリコーゲンが補充され、夜間低血糖による明け方の血糖急降下を緩和し、コルチゾールの緊急放出を抑えることが期待されています。

蜂蜜にはトリプトファンも微量ながら含まれており、蜂蜜の糖がインスリンの分泌を穏やかに促すことで、トリプトファンの脳内への取り込みが助けられ、セロトニンからメラトニン(睡眠ホルモン)への変換が促進されるという研究報告もあります。
(Reiter RJ, 2022, Serotonin, melatonin and their precursors and metabolites and vitamin D3 derivatives in honey)

寝る前に甘いもの?虫歯は大丈夫?──蜂蜜の意外な抗菌力

「寝る前に甘いものを摂ると虫歯が心配」──これは当然の疑問ですよね。

しかし、非加熱の本物の蜂蜜であれば、実は口腔内で驚くべき力を発揮します。蜂蜜に含まれるグルコースオキシダーゼという酵素が唾液と混ざることで過酸化水素を生成し、虫歯の主な原因菌であるミュータンス菌(Streptococcus mutans)に対して抗菌作用を示すことが、複数の研究で確認されています。

Applied and Environmental Microbiology誌に掲載された研究では、天然蜂蜜が人工蜂蜜(同じ糖組成の溶液)と比較して、ミュータンス菌の増殖とバイオフィルム形成を有意に抑制したことが報告されています。(Basson NJ & Grobler SR, 2008)

つまり、蜂蜜の抗菌力は単なる高糖度による浸透圧効果だけではなく、蜂蜜固有の酵素や抗菌成分によるものなのです。

もちろん、これは非加熱・無加工の生蜂蜜に限った話。市販の加熱処理された蜂蜜では、酵素が失活しているため、こうした効果は期待できません。

ニホンミツバチの発酵蜂蜜──1500年の歴史が生んだ「奇跡」

蜂蜜の中でも、私が特にお伝えしたいのが日本古来の原種である日本みつばちの蜂蜜です。

ニホンミツバチは、日本の本州・四国・九州に生息する在来種で、その養蜂の歴史は1500年以上に遡ります。日本書紀にも記録が残り、507年頃には対馬で、627年には奈良の三輪山で飼養されていたことが記されています。江戸時代には和歌山(紀州藩)で採れたニホンミツバチの蜂蜜を船で江戸に運んで販売していた記録もあり、日本人と深い縁で結ばれてきた存在です。

明治時代にセイヨウミツバチが輸入される以前、日本人が口にしていた蜂蜜はすべてニホンミツバチのものでした。

そしてこの蜂蜜には、セイヨウミツバチにはない大きな特徴があります。それが「自然発酵」です。

小恰好商店で販売している本土最南端日本蜜蜂が集めた原生林のはちみつ450g瓶の表ラベルと、発酵している様子を見せている写真
▶︎ 当店で販売している「本土最南端!日本蜜蜂が集めた原生林のはちみつ」450g。結晶化してクリーム状になり、ぷつぷつと発酵が進んでいる、正真正銘、非加熱の生蜂蜜です。

ニホンミツバチの蜂蜜は、採蜜後に数日から数週間で自然に発酵し、液体からクリーム状や固形状に変化します。この発酵は、蜂蜜の中に共生している耐糖性酵母(Zygosaccharomyces siamensis)によるもので、この酵母は日本国内ではニホンミツバチの蜂蜜からしか見つかっていません(近野真央ら, 2021, 京都産業大学総合学術研究所所報)。

そして、当店が販売しているニホンミツバチの蜂蜜は、この発酵の恩恵をそのまま受けた蜂蜜です。

産地は鹿児島県の最南端、幹線道路すら通らない人口115人の限界集落・佐多辺塚地区。実はこの地は、かつて薩摩藩が栄華を極めた時代に薬草園として多くの薬草を植えた場所でもあります。その薬草園が今なお原生林の中に現存し、百年以上前に植えられた珍しい薬草や、辺塚ランや辺塚だいだいなどこの土地にしかない植物が自生しています。農薬とは無縁のこの原生林の中で、わずか3世帯の養蜂家が年に一度だけ採蜜。百種類以上の花から蜜を集める日本みつばちが作り出す「百花蜜」は、これらの薬草の花々が混ざり合った、他では絶対に味わえない一品です。

巣の中で一年間熟成される間に部分発酵が進み、有機酸が生まれ、高い糖度にほどよい酸味が加わる。蜂蜜愛好家の間で「まるでヴィンテージワインのよう」と評される味わいは、この自然発酵と唯一無二の蜜源があってこそなのです。

\ 同じ「蜂蜜」でもまったくの別物! /

なぜニホンミツバチの蜂蜜は国内流通量0.1%未満なのか?西洋ミツバチとの決定的な違いを徹底解説しています

▶︎「西洋ミツバチと日本みつばちの蜂蜜──その違いと希少性について」

京都産業大学の研究が明かした驚異のアミノ酸データ

京都産業大学 生命科学部の高橋純一氏が2022年に『日本栄養・食糧学会誌』(第75巻 第3号 113-118頁)に発表した論文は、この発酵蜂蜜の栄養価を科学的に初めて明らかにしたものです。

和歌山県みなべ町および田辺市で飼養されているニホンミツバチの20個の巣箱から採集した蜂蜜を、発酵前・発酵後・未発酵の3区分に分け、25種の遊離アミノ酸を分析しました。

結果は驚くべきものでした。発酵後の蜂蜜では、25種の遊離アミノ酸のうち実に20種が有意に増加していたのです(p<0.01)。

特に含有量が大きく増加したのは以下の成分です:

・プロリン:154.7±4.19 mg/kg(発酵前 70.6 mg/kg → 約2.2倍)
・フェニルアラニン:75.8±1.24 mg/kg(発酵前 45.9 mg/kg → 約1.7倍)
・グルタミン:40.1±2.67 mg/kg(発酵前 13.6 mg/kg → 約3倍)
・シスチン:20.7±0.59 mg/kg(発酵前は検出されず、発酵後にのみ出現)
・GABA:14.7±0.61 mg/kg(発酵前 2.2 mg/kg → 約6.7倍

GABAが約6.7倍、テアニンとトリプトファンは発酵後にのみ出現

ここで、睡眠との関連で特に注目したい成分を詳しくご紹介します。

●GABA(γ-アミノ酪酸)──発酵前の約6.7倍に増加

GABAは脳の主要な抑制性神経伝達物質として知られ、神経の興奮を鎮め、リラックスや入眠を助ける働きがあります。複数の臨床研究で、GABAの摂取が入眠までの時間を短縮し、ノンレム睡眠の時間を延長することが報告されています(Yamatsu A, 2016, Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology)。

さらに2018年には、発酵米胚芽由来のGABAを用いた二重盲検試験で、4週間の摂取後に入眠時間が有意に短縮(13.4分→5.7分)し、睡眠効率が改善されたという結果も報告されています(Byun JI et al., 2018, The Journal of Clinical Neurology)。

●テアニン──発酵前は検出されず、発酵後にのみ出現(2.1±0.19 mg/kg)

お茶に含まれるリラックス成分として有名なテアニンが、まさか蜂蜜の発酵で生まれるとは驚きです。テアニンはα波を増加させ、ストレスを軽減し、睡眠の質を高める効果が複数の研究で示されています。GABAとテアニンの同時摂取が睡眠の質を相乗的に改善するという臨床研究もあります(Kim S et al., 2019, Pharmaceutical Biology)。

●トリプトファン──同じく発酵後にのみ検出(2.1±0.19 mg/kg)

トリプトファンは体内でセロトニンに変換され、さらにメラトニン(睡眠ホルモン)の原料となる必須アミノ酸です。蜂蜜の糖によるインスリン分泌がトリプトファンの脳内移行を助けるため、就寝前の蜂蜜摂取は理にかなった組み合わせと言えます。

高橋氏の論文では、これらの成分がセイヨウミツバチの蜂蜜では微量か検出限界以下であることも確認されています。

驚くべきことに、セイヨウミツバチの蜂蜜と比較すると、アミノ酸の含有量に至っては20倍〜40倍もの開きがあるものも存在します。

つまり、同じ「蜂蜜」という名前でも、ニホンミツバチの発酵した生蜂蜜の中身はまったく別次元の食品なのです。

なぜ「幻の蜂蜜」なのか──国内流通量0.1%未満の現実

これほど価値のある日本みつばちの蜂蜜ですが、現在、国内で流通する蜂蜜の99.9%はセイヨウミツバチによるものです。

日本みつばちは飼養が難しく、蜂蜜の生産量もセイヨウミツバチの5分の1〜10分の1程度。さらに発酵によって容器から溢れたり破裂したりするため、販売には大変な手間がかかります。実際当店でも3回ほど発酵により溢れ出てしまったトラブルがありましたが、違いのわかるお客様ばかりなので、「本当に本物なんですね!」といって、むしろ大変喜んでくださいました。🙇‍♀️

なんでそこまで日本みつばちの蜂蜜が流通しないかというのは、このように扱いが大変であることと、養蜂従事者の高齢化、そして汚染のない日本みつばちが生息できる場所の減少、蜜源植物の減少も相まって、この貴重な蜂蜜の多くは自家消費か、残念ながら採蜜もされずに放棄や廃棄されてきました。

しかも、現在市場に出回るほとんどの蜂蜜は、加熱殺菌された加工品であったり、砂糖水や加糖ブドウ糖液糖を与えられて生産されたものが多いのが現実です。そしてなによりも深刻なのが、環境汚染である農薬や除草剤のグリホサートが高確率で検出されているという問題です。

だからこそ、私はこの蜂蜜に出会ったとき、本当に心が震えました。

年に一度の寒波がきた後の採蜜現場に立ち会ってきた時の動画です。ぜひご覧くださいませ。

本土最南端・佐多辺塚の原生林から届く奇跡の一滴

当店でお取り扱いしている「本土最南端!日本みつばちが集めた原生林のはちみつ」450g 瓶は、鹿児島県南大隅町・佐多辺塚地区で採れたニホンミツバチの蜂蜜です。

人口わずか115人。日本本土最南端に位置するこの限界集落には、江戸時代に薩摩藩が設けた薬草園が今なお現存し、西日本最大級の照葉樹林が手つかずの姿を残しています。

インフラ整備すら進んでいないこの地だからこそ、農薬とは無縁の、手つかずの自然が守られているのです。

ここで、わずか3世帯の養蜂家が昔ながらの方法で日本みつばちと暮らしを共にし、年に一度だけ採蜜される蜂蜜──それがこの商品です。

非加熱・無加糖・無ろ過。全て手作業で丁寧に漉された純度100%の生蜂蜜。1回目は4日間、2回目は2日間かけて目視で不純物を除去するという、途方もない手間がかけられています。そして、必ず毎年きちんと検査を受けてから出荷しております。

採蜜時には全部を取らず、日本みつばちが越冬できるよう3分の1を巣に残す──この「分かち合いの精神」が、何世代にもわたる持続可能な養蜂を可能にしてきました。

今夜からできること──実践ガイド

血糖管理と睡眠の質に悩んでいる方は、まず今夜から、こんなふうに試してみてください。

①夕食で炭水化物を極端に減らしすぎない
「糖質制限」が流行っていますが、夕食で炭水化物を抜きすぎると、そもそもの肝グリコーゲンが不足しがちに。蜂蜜だけに頼るのではなく、バランスの良い食事と組み合わせることが大切です。

②就寝30分前にティースプーン2杯(約14g)の生蜂蜜をそのまま舐める
ゆっくり口の中で溶かすように召し上がってください。温かい白湯に溶かしてもOKです。ただし、60℃以上のお湯は酵素を壊してしまうので避けましょう。

③それでも途中で目が覚める方は、20gまで増やしてみる
体の大きさや肝グリコーゲンの貯蔵状態には個人差があります。少しずつ量を調整してみてください。

④蜂蜜は必ず、非加熱・無加糖の「本物の蜂蜜」を選ぶ
加熱処理された蜂蜜では、酵素活性も抗菌力も失われてしまいます。必ず非加熱の生蜂蜜をお選びください。

⑤できればニホンミツバチの蜂蜜を
発酵によって生まれるGABA、テアニン、トリプトファンといった成分は、セイヨウミツバチの蜂蜜にはほとんど含まれていません。血糖管理に加えて、より深い眠りを求めるなら、ニホンミツバチの発酵蜂蜜が最もおすすめです。

⑥どんな生蜂蜜であっても、毎年菌検査を受けているものを選ぶ
生蜂蜜は加熱されてない天然の食品だからこそ、安全性の担保が欠かせません。購入前に生産者に確認し、毎年きちんと菌検査を実施しているかどうかを確かめましょう。当店で扱っている蜂蜜は、採蜜のたびに毎回菌検査を実施しています。

※ご注意:糖尿病や血糖値に関して治療中の方、投薬中の方は、必ず主治医にご相談の上お試しください。また、1歳未満のお子さまには蜂蜜を絶対に与えないでください。

私の長きに渡る安眠計画〜最終章〜

夜中に目が覚める。朝起きたとき疲れが取れていない。その原因が「夜間低血糖→コルチゾールの緊急放出」にあるかもしれないということ──そして、それが将来の自分の足で歩くことができる筋力を衰えさせることにつながるなんて、、、、。これは、多くの方にとって目からウロコの情報ではないでしょうか。

まぁ、そうは言っても、日本みつばちの蜂蜜なんて、99%以上の日本人が食べたことのない貴重で手に入らない代物です。

であるからこそ、その養蜂を途絶えさせることのないよう、私はこの蜂蜜をずっと舐め続けていきますし、仕入れ続ける覚悟です。なぜなら、これこそが、私の長年の夢であった安眠計画を最終章に繋げたピースだったのです。

2026年の蜂蜜がもうすぐ入荷します!

1年に一度の採蜜、2025年12月も行われました。

去年分がかなり発酵が強かったため、溢れ出てしまうトラブルが3件ありましたので(それだけ発酵の酵母が強いですが、すでに検品済みで溢れ出たのを発送することはありませんのでご安心ください🙏)、今年分も非加熱での水抜き処理に大変時間がかかり、やっと今週末に入荷されます!もちろん検査も済んでおりますので、安心してご購入ください。

ちなみに、去年分がわずかにまだ残っておりますので、そちらと合わせて販売いたします。両方比べてみたい方や、ビンテージしたい方は、ぜひ数量限定ですので、お早めに!また入荷はインスタグラムで告知させていただきますね!

(蜂蜜には本来腐敗がおきないため、賞味期限はございませんが、食品衛生法の関係で瓶詰めから2年間の賞味期限が付されております。)

最後に

就寝前のティースプーン2杯分の蜂蜜は、肝グリコーゲンを補充し、夜間低血糖を防ぎ、コルチゾールの放出を穏やかにする。蜂蜜の糖組成が「今すぐの燃料」と「夜通しの備蓄」を同時に届けてくれるから、これが可能になるのです。

そして、もしニホンミツバチの純国産非加熱・無加糖・無濾過の生蜂蜜を手に入れることができれば、その自然発酵が生み出すGABAやテアニン、トリプトファンといった成分が、血糖の安定化に加えて、より深い眠りへと導いてくれるかもしれません。

薬ではなく、1500年の歴史を持つ天然の知恵。

それが、日本の在来種ニホンミツバチが、日本本土最南端の手つかずの原生林から私たちに届けてくれる贈り物です。

あなたの「眠れない夜」が、スプーン2杯の蜂蜜で変わりますように。

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【参考文献・引用】
・高橋純一(2022)「ニホンミツバチの未利用資源である発酵したハチミツの遊離アミノ酸組成について」『日本栄養・食糧学会誌』第75巻 第3号 113-118頁
・近野真央, 田村直也, 高橋純一(2021)「ニホンミツバチのハチミツから単離された酵母 Zygosaccharomyces siamensis について」『京都産業大学総合学術研究所所報』16: 1-10
・Reiter RJ et al.(2022)Serotonin, melatonin and their precursors and metabolites and vitamin D3 derivatives in honey
・Byun JI et al.(2018)Safety and Efficacy of Gamma-Aminobutyric Acid from Fermented Rice Germ in Patients with Insomnia Symptoms, The Journal of Clinical Neurology, 14(3): 291-295
・Basson NJ & Grobler SR(2008)Effect of Honey on Streptococcus mutans Growth and Biofilm Formation, Applied and Environmental Microbiology
・Yamatsu A et al.(2016)Effect of oral GABA on sleep latency and NREM sleep, Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology
・Kim S et al.(2019)GABA and l-theanine mixture decreases sleep latency and improves NREM sleep, Pharmaceutical Biology

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