私たちが暮らす現代社会では、知らず知らずのうちに有害な重金属が体内に蓄積されていくリスクが存在しています。
これらの物質は、食べ物、環境汚染、生活習慣、そして歯科治療など、あらゆる要因で体内に入り込み、積み重なっていくのです。
デトックスを決意した理由
私がデトックスを始めたきっかけは、自己免疫疾患である「掌蹠膿疱症」の発症でした。
当時私が暮らしていた台湾では、この病気はとても珍しかったようで、この病名を見つけた私は、10軒以上の病院を渡り歩きながら担当の医者に「掌蹠膿疱症」という病名を書いて説明しても、「は?何それ??」と言われる始末で、ようやく辿り着いた台湾大学病院の皮膚科科長だけがこの病名を知っていて診断を出してくれました。(どゆこと?って感じですよね。笑)
とにかく台湾では謎の病気であり、もうその頃には医者や医療機関を全く信用していなかった私は、とにかく自分で病気を治してみせる!という気持ちで、自己免疫疾患に関する本や論文を片っ端から読み漁っていました。
治療のために一時帰国したい気持ちはいっぱいでしたが、コロナ禍でワク○ンを打たない決断をした身としては、一時帰国はそんな簡単なことではなかったこともあり、台湾でどうにか自力で治せないものかと、必死でした。
そんな身体の異常を調べる中で、ある文献を見つけ、それは掌蹠膿疱症の原因の一つに金属アレルギーがあり、口腔内の金属の詰め物を外して症状が良くなったというケースが多数あるということでした。また「重金属が体内に蓄積されることで免疫システムが乱れ、さまざまな疾患を引き起こす可能性がある」ということで、重金属デトックスもしなくてはいけないと思ったのでした。
実は歯科治療で使用される「アマルガム」は、台湾でいまだに保険適用で普通に使われており、私の口の中にも当然のように入っていたからです。
また日本でも2016年に保険適用の対象からは外されましたが、使用禁止にはなっていないので、知らずに入っている方も多いかもしれません。
他にも、白髪染めに含まれる鉛、調理に頻繁に使っているアルミ箔、古い建物の配管から出てくる鉛、、、、普通に暮らしているだけで、知らず知らずのうちに体内にあらゆる重金属が蓄積され、症状を悪化させていた可能性が高いと感じたからです。
そこで、私は自分の体内から重金属を排出するために、デトックスに取り組む決意をしました。
そこで、まずは検査!と思い医療機関に問い合わせを始めたら、ここでまた障害が。。。
台湾では重金属検査どころか、金属アレルギー検査すらできる施設が一切なかったのです。😭
もう仕方ないので、手探りでデトックス生活をスタートせざるを得ませんでした。
〜〜そしてあれから4年。〜〜
無事日本に本帰国し、とうとう私は全身検査を受けて、有害な重金属の蓄積が測定限界以下にあることがわかり、私のデトックス生活がひと段落しました。
とういうことで!前置きが長くなりましたが、今日は私が今までやってきた「有害ミネラルや重金属をデトックスする方法」をまとめたいと思います!
デトックス生活で取り組んだ具体的な方法
1. 歯科治療で使用された金属の除去
最初に取り組んだのは、口腔内に残っている金属の除去でした。日本で治療を受けた箇所には金や銀が、台湾で治療を受けた箇所にはアマルガムが残っていました。アマルガムは特に危険で、40~50%の無機水銀が含まれており、酸が強いものや熱いものを食べた時などは、ここから水銀が漏れ出し、長期間にわたって体内に影響を及ぼしていた可能性がありました。
また、銀歯が装着されている方は多いと思いますが、アルミホイルや金属製のスプーンなどを噛んだときに、「キーン」となった経験があるのではないでしょうか。これは「ガルバニー電流」というものが口の中に発生しているのです。これは、イライラや不眠、肩こりなどの症状を引き起こす可能性も示唆されています。
ということで、すぐに歯科医に相談し、数ヶ月かけて口の中の金属をすべて除去することにしました。このプロセスは簡単なものではありませんし、場合によってはかなり費用もかかるため、最後に回してもいいかもしれませんが、違う金属が入っている方やアマルガムが入ってる方は、まずそこから手をつけていくことをお勧めします。セラミックだとかなり費用がかかりますが、レジン(プラスチックのようなもの)でしたらそれほど費用もかかりません。ぜひ歯科医に相談してみてください。
2. 化学染料と洗剤類の見直し
次に、化学染料や洗剤類を見直しました。
多くの化学染料の中には鉛が入っています。ナチュラルな成分だけのものでしたら避けることはできるかもしれませんが、美容院でそのような完全オーガニックの天然染料を使っているところは皆無です。なぜなら、ムラが出やすく、染色に時間がかかり、むしろ天然成分なのでアレルギーを引き起こしやすいからです。また、頭皮は多くの毛穴が集中しており、経皮吸収率が非常に高い場所でもありますから、止めるだけでも影響はかなり減ると感じます。
それと染料だけでなく、普段使っている洗剤類や化粧品など、化学薬品まみれの生活も改めました。今は肌断食に脱シャンプーにも成功し、家中の洗剤はスカラップパウダーとクエン酸が基本、それ以外に油汚れがひどい場合はセスキ炭酸ソーダ、漂白剤は塩素系ではなく酸素系で全て完結できます。これによって化学物質に触れる機会も激減し、アトピーや慢性鼻炎、花粉症、下痢などに日々悩まされていたアレルギー体質の私の体調が、みるみる良くなっていきました。
またこれを機会に、ありのままの自分を受け入れようと、化粧も毛染めも全てやめてみたら、むしろ髪がツヤツヤ、肌のシミも薄くなり、白髪がびっくりするほど減りました。笑
この件は違うところでも記事にしていますので、そちらも読んでみてください。
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3. 口に入れるものへの配慮
調味料にとどまらず、食器、歯磨き粉など、重金属や化学的なものが入ってないナチュラルなものを使うように気をつけました。
野菜や米もなるべく無農薬栽培のものを探したり、スカラップパウダーで農薬を洗い流したりして、少しでも口に入らないように気をつけました。それまでよく使っていたアルミ箔も調理で使わなくなりましたし、アルミ製品の調理器具は全て処分し、保存容器などに使っていたプラスチック製品も処分しました。
4. 水道水の濾過
台湾で住んでいた家はかなり古く、配管の汚染が気になりました。
住んでいる途中で修繕が入り、鉛の含まれた錆びた配管を見たときはゾッとしました。(笑)
塩ビ管への改装工事が終了しても、建物まで来る配管は古いままかもしれませんので、必ず濾過をして使用するようにしていました。また、台湾の水道水はもちろん飲めませんので、ペットボトルを大量に買い置きしておりました。ペットボトルが環境に優しくないですが、賃貸ですので設備を変更することもできず、仕方がありませんでした。
5. デトックス食品とサプリメントの活用
デトックスを進めるために、食事とサプリメントにも工夫を凝らしました。
重金属デトックスの基本は、体内に入る重金属の量を減らし、排出を促進することです。例えば、動画でも良くご紹介しているベントナイトクレイや八重山クロレラは、体内の重金属やカビ毒と結合し、体外に排出する効果があるとエビデンスで証明されています。また、硫黄を含む食品(にんにく、玉ねぎなど)は、肝臓の解毒機能をサポートし、重金属の排出を促進します。またウコンに含まれるクルクミンは、肝臓の解毒機能をサポートし、重金属の排出を促進します。ウコンは特に抗酸化作用が強く、炎症を抑える効果もあるため、デトックスを進めるうえで非常に有用です。
さらに、Rリポ酸やビタミンCなどのサプリメントを活用することで、体内の抗酸化作用を高め、重金属によるダメージを軽減するようにしました。これらの取り組みによって、体内の重金属を効率的に排出し、健康状態の改善を実感することができました。
副産物として、腰回りについていた中年独特の浮き輪のような贅肉が取れてスッキリした体型に変化しました。特に重金属やカビ毒は皮下脂肪に蓄積しやすいそうなので、それが好影響したのだと思います。
6. ライフスタイルの改善
汗をかくこともデトックスにつながります。
定期的に水泳に通ったり、ウォーキングしたり、サウナを利用したりと、汗を通じて体内の毒素を排出するよう定期的に運動するようにしました。
今でも毎日朝1時間のウォーキングを日課にしています。
デトックスのリスクと対策
重金属デトックスには効果がある反面、リスクも伴います。過度なデトックスは、体に必要なミネラルまで排出してしまう可能性があるため、無理をしないことが重要です。
デトックスを進める際には、良質なミネラルやビタミンをしっかりと補給し、急激な効果を期待するのではなく、長期的な視点で少しずつ進めることが大切です。
まとめ
私がデトックス生活を続ける理由は、身体の中に蓄積された有害ミネラルがさまざまな健康問題を引き起こす可能性があることを実感したからです。
これからもデトックスを続けながら、健康で清潔な体を維持し、自己免疫疾患の再発を防ぐことを目指しています。
重金属デトックスは簡単なことではありませんが、自分の体に合った方法から少しづつ、継続して行うことで、健康状態を大きく改善することができます。
皆さんも、自分自身の健康を守るために、重金属デトックスについて考えてみてはいかがでしょうか。健康な体を手に入れるためには、少しずつでも自分にできることを続けることが重要です。

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