子宮の病気が急増!食事改善で痛みから解放されよう!

美容と健康

子宮内膜症や子宮筋腫といった女性特有の疾患が年々増加しています。

アメリカの伝説的な女優、マリリン・モンロー(1926~1962)も子宮内膜症だったと言われています。彼女の生誕時には世界で数例しか報告されていなかったこの病気が、現在では全米で約900万人、日本でも約260万人が罹患していると推定されています。

これらの病気は、女性ホルモンであるエストロゲンの影響を受けて進行するとされています。

晩婚化や少子化により、女性がエストロゲンの影響を受ける期間が長くなっていることは明らかな原因と考えられます。しかし、それだけでなく、環境ホルモンの影響、食の欧米化、食品に含まれる添加物や農薬、ホルモン剤なども指摘されています。

生理痛と子宮内膜症の関係

子宮内膜症になる人の多くは、生理痛が非常に強い傾向があります。これは女性の生活の質を低下させ、家庭や社会での経済的な損失を生んでいます。

生殖年齢にある女性の約10%がこの病気を発症しているとも言われています。若いころから生理痛があり、「生理とはこんなものだろう」と鎮痛剤でしのいでいる人の中に、子宮内膜症予備軍が隠れている可能性が高いのです。

生理は本来、病気ではありません。「健康な女性には生理痛はない」のが当たり前だったのです。

江戸時代の女性は生理になると経血は1日ないし2日で終わったと言われています。しかし、現代ではどうでしょうか?夜用と言われる大型の生理用品が売られており、布団を濡らすほど大量経血に悩まされたり、5日も6日も経血が続くことも少なくありませんよね。

どうしてこんなにも月に一度の生理が重いものになってしまったのでしょうか?それには食事が関係しているに他なりません。

早めの対処と食事改善の重要性

早めに対処をしておけば、将来子宮や卵巣の摘出を免れるかもしれません。その最も有効な方法が食事改善です。

今回は、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、子宮がんなどの予防になる食事についてシェアしたいと思います。

エストロゲンと脂質の関係

これらの病気はエストロゲンの影響で進行することが確かです。

エストロゲンは栄養素で言うと「脂質」に関係しています。脂質からエストロゲンに体内で変換されるため、まずはその元である油脂を見直す必要があります。

ホルモン剤を投与されたお肉や、動物性脂肪を減らすことも非常に有効です。また、化学的に抽出された食用油も、関係しているかもしれません。なるべく質の良い油を、あくまでも摂りすぎないように心がけることが必要です。

また食物繊維を多く摂ると、腸内で脂質の吸収を防ぎ、便として排泄しやすくなることがわかっています。

水溶性・不溶性を合わせて多くの食物繊維を含んだ食品を摂ることが予防に有効な手段となります。そのため、野菜や海藻類、芋類を毎日しっかりバランスよく食べることをおすすめします。

乳製品を控えてみる

乳製品(ヨーグルトやチーズも含む)を控えることも大変効果的です。

乳製品に含まれるアラキドン酸を大人が摂りすぎると、過剰なアレルギー反応が起こることもわかっています。

また生理時の痛みは、子宮が収縮するように指令を出す「プロスタグランジン」という物質が原因です。

この物質も油でできており、痛みの元となるのはオメガ6系の植物オイル、肉の脂、牛乳や生クリーム、バターなどです。これらは筋肉収縮作用のある「F2αプロスタグランジン」の原料となる脂肪が多く含まれています。

F2αプロスタグランジンは子宮を収縮させ、月経痛などの子宮内膜症による症状を悪化させます。

オメガ3脂肪酸の適度な摂取

それに対して、オメガ3系脂肪酸は痛み物質とは反対に生理痛を軽くすると言われています。

マウスの実験ですが、オメガ3系脂肪酸によって子宮内膜症の症状を抑制できたという報告もあります。

子宮内膜症、子宮腺筋症は、症状を起こしている場所で炎症が起きている「炎症性疾患」と言われています。そのため、炎症を抑える働きのあるオメガ3系脂肪酸を適度に食事に取り入れるのは有効と言えます。

魚介類の脂がよくのっているものには、たいていオメガ3脂肪酸が含まれています。

反対にオメガ3のサプリメントは医療機関で処方されたものでないと、ほとんどが酸化していて意味がないと言われています。食品からしっかり摂れるように工夫しましょう。

若い女性はサバやイワシなどの青魚を料理するのが苦手な方もいるかもしれませんが、缶詰で気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。

また、これらは血液をサラサラにする働きもあります。血液の状態を良くすることで、子宮に溜まった血液を良い状態に導くことが考えられ、生理痛の緩和にも役立ちそうです。

大豆製品の積極的な摂取

そして特に取り入れていただきたいのが、大豆製品です。

大豆には「バイオフラボノイド」という植物性エストロゲンと呼ばれる物質が含まれています。

これは体内で生成されるエストロゲンよりも作用が弱く、食事の一部として体内に摂取すると、エストロゲンの代わりにエストロゲン受容体に結合します。

その結果、体内で作られたエストロゲンの働きが弱まり、子宮内膜症や腺筋症の改善や予防ができる可能性があると言われています。

バランスの良い食事と食養生のすすめ

以上のように、子宮内膜症、腺筋症、子宮筋腫の食養生には、バランスの良い食事が不可欠です。食事に大豆製品を取り入れたり、お肉類や乳製品を控えて、青魚をはじめとする魚介類をバランスよく取り入れることが重要です。また、食物繊維の多い玄米や穀物、芋類、野菜を意識的に毎日食べることも効果的です。

経血は女性の体がデトックスしているということ

また、経血が多い人というのは、体が毒素を排泄しているということです。

それは子供を宿した時に体に毒が溜まっていて子供に影響がないようにするために、月に一度の生理で毒素を排泄しているからです。

だからこそ、一般的に男性より女性の方が長生きなのかもしれません。

食事で生理を軽くする

結局のところ、食べる物を変えれば生理は軽くなるということです。生理痛を治すためには、お薬よりも食養生が重要です。ジャンクフードや甘いお菓子、加工食品ばかり食べていては、いくら漢方薬や鎮痛剤を飲んでも根本的な治療にはなりません。

身体は日々食べたもので作り変えられています。さらには運動や十分な睡眠などの養生も心がけ、食事を改めることで体質改善をしながら生理痛の改善を進めていきましょう。

日本の素晴らしいものたち 小恰好商店

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