こんにちは〜mikoです!
3月から4月にかけては、卒業、入学、引っ越しのシーズン。季節の変わり目でもあるので、洋服を入れ替えながら「断捨離」を行う人は多いですよね。私自身も3月に家の中の棚卸しをしました。だいぶ整理し終わったと思っても、1年経つと出てくるものですね。
今回は日本に帰ってから使わなくなったものなどを中心に、不要品を整理し、ゴミを出したり人に譲ったり、フリマアプリで販売したりと、さまざまな方法で物を手放しました。
今日はそんな私が継続して実践する断捨離の効果、そして始める場合の7ステップについて語ってみようと思います。
それでは〜いってみよう!🚀
断捨離とは?モノ過多社会のリアル
「断捨離」という言葉は実は台湾でも人気で、ここ数年は若者の間を中心にミニマリスト(極簡主義)も流行っています。ちなみに「断捨離」と言う言葉は、日本人のやましたひでこさんが考案し、商標登録をしているんですよね。ちなみに〜Nihonjinfufuという言葉、実は私も商標登録しています。😊な〜んも使えないけど、💦
私はどちらかというとやましたさんより、20年以上前に読んだ、辰巳渚さんの「捨てる技術」という本に当時すごく影響を受けました。多分この本で一気に片付けが注目されて、こんまりさんの「ときめきの魔法」とか、やましたさんの断捨離とか、お片付けブームが起こりました。
どちらにしろ、ひっくるめて言えば、今あるものの中から、“必要・適量・お気に入り” だけを残し、“時間・お金・エネルギーのロス”を根こそぎ減らすライフデザインだと思います。実際UCLAの調査では、家にモノが多い家庭ほどコルチゾール(ストレスホルモン)値が慢性的に高いという結果も出ています。
私たち夫婦が断捨離に目覚めた理由
まず、台北に移住した時、大きな家具や家電製品の一切合切を捨てました。なぜなら、海外のアパートメントには、通常家具や家電がセットになっているからです。また、約60平方メートルほどの狭いアパートメントだったため、必然的に物を大幅に断捨離せざるを得ず、「こんなに捨てて大丈夫?」とかなり不安な気持ちになりながら、10歳を過ぎたマコ(愛猫)を連れて海を渡りました。この時は積極的に捨てたのではなく、「仕方なく捨てた」と言っていいでしょう。
最後に住んでいた台北のアパートメントは、約150平方メートル の広さで、夫婦二人と猫一匹では十分すぎる広さでした。リビングダイニングはとても広く、収納も十分。本も山ほど収められ、ウォークインクローゼットもあり、バス・トイレが二カ所ある2LDK。表面的にはすっきり綺麗に見えましたが、実際は “見えていないだけ” で、使わない物を何でも収納に突っ込み、放置している状態でした。最後の家は7年暮らしましたが、かなりの物量を家の中に溜め込んでいたのです。
そしてマコの死がきっかけで、台湾から日本へ本帰国を決めたとき、
この荷物を全部持ち帰ったら引っ越し代はいくら?
ここと同じ広さの部屋を借りたら家賃はいくら?
そもそも、この物量は本当に必要?
と考えるようになりました。
そこで あえて古いけど快適そうな家 を検索してみると、団地という選択肢が出てきました。そこで色々と物件をインターネットで探したところ、今住んでいる家賃が 5万円台・48平方メートル の団地を発見しました。
実はコロナ禍で売り上げが激減した際、店舗家賃や従業員の給料、そして社宅として借りていた 150平方メートルの高い家賃 など、固定費の高さが重荷になっていました。
「月の固定費を限りなく低く抑えれば、嫌な仕事をしなくても済むのでは?」──そう考え、今ある物を見直し、本当に必要な物だけ日本に持ち帰ることを決心したのです。
選んだ団地の部屋は、台湾時代の住まいの 3分の1の広さ、家賃はほぼ6分の1以下。しかも 築50年以上・エレベーターなし。内覧もせず台湾から申し込みましたが、今思えば、我ながら思い切った決断だったと思います。
こうして未経験の狭い空間に住むことで、一気に物を減らすきっかけが生まれ、物が減った分だけ気持ちも軽くなりました。
「全部把握できるって、こんなに気持ちいいんだ!」
「要らない物さえ無ければ、48平方メートルでも十分暮らせるんだ!」
「コンパクトな広さは掃除が楽!」
この快感、、、今ではすっかりやみつきです。笑
断捨離がもたらす“8つの効果”
① 自分の好みや人生の優先順位がはっきりわかるようになる
現在、私たち夫婦が住んでいるのは48平米という限られたスペースで、寝食だけでなく仕事も同じ場所で行っています。
以前台湾に住んでいた頃と比べると広さは約3分の1しかありません。そのため収納スペースも狭く、無駄なものを持ち続ける余裕はありません。
たとえば私の靴は気付けば現在8足まで激減しましたが、不便はまったくなく、むしろ持ち物をすべて把握できている状態はとても快適です。今の自分の好みや優先順位がはっきりわかり、精神的にもすっきりとした生活を送れています。

ちなみに玄関に靴箱がありませんでしたので、DIYで棚を作りました。
靴はそもそも履けば汗を吸い湿気やすいため、最低でも1日は空気に触れる部分に放置して、乾燥させなければなりません。
このように棚だけにして全部見える化されていると、汚い靴は洗ったり手放そうとするし、清潔に保とうとする心理的効果が高くなります。かえって下駄箱のように扉がついていると、中に閉まいっぱなしで、なかなか掃除しないですからねぇ。
② 生活空間が快適になると生産性が上がる
断捨離によって生活空間が整理されると、目に入る情報が制限され、ストレスを感じにくくなります。
現代は消費社会で、気付けば同じような物が家にあふれがちです。例えば、よく使うものは箱買いをして、届いた段ボール箱のまま部屋に放置してたりしませんか?収納にストック品を詰め込んでいる方も多いのではないでしょうか。
持っている物量を全て把握できていないために、セールだからといって、まだ在庫があるのに同じ物を買ってしまったり、賞味期限が切れた食品を奥に詰め込んでいる棚が1つや2つ記憶から消えていることもあるでしょう。
こんな時こそ目を瞑らず、気合を入れて“全出し”し、整理してみてはいかがでしょうか。(後ほど断捨離ステップで詳しく解説します。)不必要な物を処分すればスペースが広がり、物を探す手間や掃除時間が大幅に短縮されます。

食料品を入れている場所です。
米やビール、調味料など、毎日何度も開ける場所です。ここに入らないほど溜め込まないというルールを決めて、在庫は全て頭の中に入っています。仕事柄試食が多いので、他所様より多いのは否めませんが。😂
また、包装紙や段ボールを出す場合の紐、ガムテープなども上の方に置いています。溜め込まずにこの場所に置ける範囲で、と決めてしまうといいですよ。
奥深くは災害時用の水を箱ごと入れています。食料品は災害時用と分けて備蓄する必要なないと考えています。玄米、蜂蜜、梅干し、海苔、乾物類、塩、味噌、醤油などがちゃんとストックしてあれば、災害時でも何の問題もなく暮らせると考えています。
③ 判断力が養われる
断捨離を継続的に行うと自己判断力が養われます。
日常生活でも「これは必要か?」と素早く判断を下す訓練が積まれるため、重要な機会やチャンスが訪れた際にも即座に対応できる力が身につきます。
逆に整理整頓が苦手な人は問題を後回しにしがちで、重要な決断が遅れ、チャンスを逃す可能性が高いのです。つまり、整理された環境は成功をつかむための基本と言ってもよいでしょう。汚部屋から成功者は100%誕生しないと断言できます。
④ 自己理解を深めることで自己肯定感が上がる
断捨離は「自分の過ちを反省する」機会にもなります。
勢いで買った洋服や靴など、後悔した物を捨てられず放置していることは誰にでもあるでしょう。しかし、こうした過去の失敗を目の前に置き続けていると、それを見る度に自己嫌悪が続きます。ですので失敗から逃げずに直視することで、自分の価値観や好みが明確にわかるようになります。
本当に必要な物と不要な物がはっきりわかると、人の意見や忠告に惑わされなくなります。自己理解が深まることで、自己肯定感や人生の満足度も高まります。
⑤ ストレスの軽減を感じる
心理的な効果として、多くの人が断捨離後に精神的なストレスの軽減や心の軽さを感じます。
物が多すぎる環境は無意識のうちにストレスを受け続けますが、整理された環境では気持ちが落ち着き、リラックスした状態を維持できるのです。
私はミニマリストではないため、決して物が少ない方ではありません。私の価値観は「一生好きなものだけに囲まれて暮らす」ことなので、好きなものなら大枚叩いても手に入れます。笑 しかしそれらは、「ずっと手にしていたいもの」がほとんどなので、そういった意味でも、好きじゃないものがスペースを占領していると、とてもストレスに感じます。
また、家族と暮らしている方であれば、お互いのパーソナルスペースをきちんと確保できる環境があれば、精神的なゆとりにもつながり、お互いを尊重し大切な存在であると気付くきっかけにもなりますよね。好きなものが家族全員一致するとは限りません。ですので、ここは触れられたくない、というものはそれぞれあるはずなので、きちんと個人ごとの管理場所を分けるのがおすすめです。そして相手のスペースは触らない!笑

りんご箱を重ねて作った食器棚です。狭い団地で重宝しています。作家さんが作った素敵な食器は夫も私も大好物。😂二人でDIYして棚をつけたりして、共通のスペースとして育てています。
⑥ 健康上のリスクを軽減できる
物が多いとホコリやカビ、虫などのアレルゲンを引き込みやすく、健康上のリスクが高まります。
整理整頓された清潔な空間はこうしたリスクを軽減し、心理的ストレスの減少に伴い睡眠の質も向上し、免疫力が高まる可能性もあります。
台湾生活では、本当に害虫との戦いでした。(住んだことのある人ならアルアル〜でわかると思います。)しかし日本は本当にすごい!築50年以上経った団地で暮らして約2年ですが、ゴキブリどころか虫が一切出てこないのに感動しています。(こんなことで喜べるなんて、台湾生活経験者のレジリエンスの高さよ!笑)
そして、私の中で今回の団地暮らしで思い切った暮らしの変更は、ベッドではなくお布団を敷いて寝ることにしたことです。
実はベッドの下って埃が溜まりやすいし、部屋を占領してしまいます。
我が家の寝室は5畳ほどしかありませんが、セミダブルのマットレスをきちんと2枚敷けますし、畳んで仕舞えば埃もたまらず掃除もささっと楽です。
布団の上げ下げも運動だと思えば何の苦もありません。極小スペースの団地で暮らすのに、布団生活はマストだと思えるくらいです。
あと、布団生活になってわかったことは、安いベッドでありがちな寝返りの際の軋み音とかが一切なく、しっかりそして柔らかく畳が腰を支えてくれるので、腰痛気味の夫も体が楽になったと言っています。もちろんマットレスは少々高い西川の高級マットレスにしましたけど。(なんかちょっと断捨離から話が外れて、団地暮らしネタになってしまいましたが。汗)
⑦ サステナブルな生活を実現できる
社会的な側面から見ても、断捨離は環境負荷の軽減に貢献します。
大量消費・大量廃棄が問題となる現代社会において、不要な物を増やさず必要な物だけを所有するライフスタイルは、環境保護や持続可能な社会の実現に向けたプロセスでもあります。
特に我が家の場合で言うと、そもそも狭くて置けるスペースが限られてくるため、必然的に物を手に入れる場合、置く場所はあるか?と考えます。そうすると物欲も減り、物を増やさなくなるので、お財布にも優しいです。

リビングです。
⑧ 今現在の自己成長を促すきっかけになる
最後に、断捨離は「自分が今何に興味を持ち、何に関心がないのか」をしっかり見つめることで、自己成長を促すきっかけになります。
昔は好きだったけれど今は興味のない物、以前集めていたけれど今はまったく必要ない物とさよならし、現在の自分の生活を主体的に選択することで、自分自身をコントロールできるという実感が得られ、人生の満足度や幸福感が高まります。
とにかくSNSやYouTubeなど、目に入る情報が多い時代です。人の暮らしが簡単に覗けてしまうからこそ、自分の価値観をしっかり持っていないと、簡単に流されてしまいます。
自分にとって必要か不必要か。。。今一度家の中をチェックして、心豊かになる生活を実現しましょう!
今日からできる断捨離 “7ステップ”
では実際に私がやっている方法を7つのステップで見ていきましょう。
❶ 目的を「言語化」
いきなり全部をやろうとせずに、今日は家事時間を半減するためキッチンを整理しよう、いつでもリラックスできるスッキリとしたリビングにしよう、子供部屋を整理しよう、夫の書斎スペースを確保しよう、妻がのびのびヨガができるスペースを確保しよう、など目的を決めて、ゴールをイメージしてみる。
❷ 1カテゴリーごと「全出し」
目的が決まったら、まずはその部屋にある明らかにゴミだというものから捨て始めましょう。これは助走なので、簡単だと思います。
テーブルの上の食べかけのお皿、脱ぎっぱなしの服、中身のない箱、包装紙などなど、まずは掃除して床に空き地を作ります。空き地ができてから、1カテゴリーごとに全出し作業の開始です。
❸ 残す基準は「まだ使える」ではない
残す基準を明確にします。「まだ使える」「いつか必要かも」だと、断捨離は全く進みません。
残す基準
- 使用頻度:最低でも1年間に一度は必ず使う
- 寿命:くたびれてないか?使っていて不愉快な気分にならないか
- 愛着:ストーリーがあって幸せな気分になるかどうか
❹ 振り分けは手に取って「3秒ルール」
手に取ったら 3 秒以内 に「残す/手放す」を判断します。悩む時間を最小化するのがコツです。
「残す/手放す」が決められないものは一旦保留ボックスにいれ、2ヶ月など期限を決めて部屋のすぐ手に取れる場所に置いておきましょう。そこから出して使ったものは棚に戻します。使わなかったら悩むことなくそのまま手放しましょう。
❺ 在庫を「見える化」
残した物はカテゴリー別に収納に戻し、使ったらまた同じ場所に戻すように徹底しましょう。消耗品に関してはリスト化し、数量を把握します。スプレッドシートや在庫管理アプリを使うと便利です。
❻ 収納量は「8割ルール」
収納スペースは常に 使用量 8 割 までにとどめ、最低でも2 割の 余白 を確保しましょう。余白があるからこそ循環が生まれ、新しい物が無理なく入ってきます。
❼「2out – 1in」くらいがちょうどいい
1個物を買ってから1個捨てる「1 in ‑1 out」だと物量は横ばいです。むしろ 2 個手放して空間に余裕ができたら本当にお気に入りのもの 1 個入れる 「2 out – 1in」くらいがベストです。
現代は所有以外にもシェアやサブスクの選択肢が豊富なので、これで困ることはありません。冠婚葬祭の服はレンタル、本は電子書籍、車はシェアカー。いい時代になりました。笑
まずは月1度、慣れたら年に1度の“棚卸しデー”を設けよう!
我が家も1年に一度は棚卸し(断捨離後の見直し)をします。
今回の棚卸しで目立ったのは、「台湾では頻繁に使ってたけど、日本では全く使わない」そんなものがとても多かったです。
例えば、袖なしのダウンベスト、電子レンジ用調理器具、精米機、そしてCostco会員証などなど。それぞれ理由はありますが長くなるので割愛します。笑
生活がガラリと変わると必要なものがこんなに変わるんだな〜と実感しました。昔持っていたものを「まだ使うかも?」と思ってそのまま残していたら、そりゃ〜物はどんどん増えますね。だからこそ、1年に一度は「今必要かどうか?」を問い直すことが必要です。
常に身軽でいるのがサステナブルな生活だと実感しました。
Q&A
Q. 思い出の品は?
→ 写真に撮ってクラウド保存。“手にとって心が躍る物だけ”を物理保管する。
Q. 家族が協力しない…?
→ 共有スペースの成功例を見せて巻き込む。
Q. 片付けた後リバウンドしない?
→ まずは月1回の棚卸し、慣れたら1年に1度でOK!
1in→1outルールではなく2out→1inくらいのイメージで。
まとめ & 行動リスト
- まずは1カテゴリー全出しで“モノの総量”を把握
- 7ステップを1ヶ月で一周させる
- 浮いたお金と時間は健康投資や自己成長へシフト
お知らせ
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快適に暮らすためには、大きな家は必要ありません。むしろ自分が管理できる広さや物量を知って、今の暮らしに合う広さに引っ越すのも手です。
おすすめとしては、多少狭くなっても思い切って通勤の楽なところに引っ越すことで、通勤時間を節約し、週末しか乗らない自家用車を手放し、固定費を下げてお金も時間も身軽になってみてはいかがでしょうか。
持ち物が減れば必然的に掃除や管理も楽になり、ローンや家賃、車の維持費など毎月かかる固定費が下がれば、資源(お金・思考・労力)をもっと大切なところへ注ぎ込めます。これにより日常生活の効率が向上し、生産性も高まるかもしれませんよ!
この記事が“あなたの暮らし”をアップデートするきっかけになったら嬉しいです。
それでは、今日も良い一日を〜✨

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